台湾・国立高雄科技大学（NKUST）による表敬訪問

　令和7年6月4日、台湾の国立高雄科技大学の楊慶煜学長および謝淑玲副学長ら一行が熊本大学を訪問しました。本学と国立高雄科技大学とは工学の分野で部局間交流協定、ダブル・ディグリー・プログラム協定および編入学協定を締結しています。また、熊本県及び熊本市は高雄市と姉妹都市であり、長年にわたり友好関係を築いています。

　一行はまず始めに小川久雄学長らと会談し、双方の最新の取り組みや学術活動に関する情報交換を行いました。また、今後の協力関係の一層の強化に向けた方策について意見を交わし、有意義な機会となりました。

　その後、一行は大学院先端科学研究部およびくまもと水循環・減災研究教育センター（CWMD）の教授らと意見交換を行いました。井原敏博大学院自然科学教育部長から工学分野における教育・研究活動について説明があり、髙藤誠工学部副学部長からは、国立高雄科技大学との共同プロジェクトである国際連携デザインキャンプ（ICDC：International Capstone Design Camp & Contest）の企画・運営に関する説明がありました。台湾・韓国・日本の大学が連携して実施する本プロジェクトは、国際的な課題解決型学習（PBL）に重点を置いており、髙藤教授は8月に国立高雄科技大学で開催予定のICDCに対する期待を示すとともに、今後の交流を通じたさらなる支援と学生参加の促進に向けた協力を呼びかけました。

　また、今後より広範かつ包括的な連携を目指し、現行の部局間協定を大学間協定へと格上げする方向性が確認されました。今回の訪問は、両大学の長期的な学術・文化交流の一層の推進に寄与することとなりました。