タイ・ナレスアン大学代表団が熊本大学を訪問

 令和7619日、20日の2日間、タイのナレスアン大学からサリンティップ・タンタニー学長を団長とする代表団が熊本大学を訪問されました。今回の訪問は、両大学の連携関係を一層強化し、大学間交流協定の締結を通じて、より広範な学術交流の推進を目的としたものです。
  代表団には、同大学医学部のスッギッ・ヤッソトーンシークン学部長のほか、教員2名が同行されました。

 

熊本大学くまもと水循環・減災研究教育センターを訪問

 19日には、くまもと水循環・減災研究教育センター(CWMD)を訪問。柿本竜治センター長をはじめとする4名の教員が、各自の研究テーマについて紹介を行いました。会場では活発な質疑応答や意見交換が行われ、水循環に関連する研究に対する両大学の関心の高さがうかがえました。

 タンタニー学長からは、これまでに日本学術振興会(JSPS)や科学技術振興機構(JST)、国際協力機構(JICA)などの枠組みにおいて進められてきた日本-タイ共同研究の成果に触れ、タイの科学技術の発展に寄与してきたことへの感謝が述べられました。

 

大学間交流協定の調印式を実施

  20日には、熊本大学とナレスアン大学との間で、大学間交流協定の調印式が行われました。両大学は2016年に部局間協定を締結して以来、特に医学分野において学生交流や共同研究を継続してきました。
  調印式は和やかな雰囲気の中で執り行われ、両学長からは、今後さらに多様な分野にわたる学術・学生交流の展開に対する期待と意欲が示されました。また大学院医学教育部の岡田誠治教授は、ナレスアン大学との長年にわたる研究・教育交流の歴史の概要を説明し、今後のさらなる発展に向けた強固な基盤が築かれていることを強調しました。式後に行われた懇談では、率直な意見が交わされ、両大学間の相互理解がより一層深まりました。
  また、代表団は熊本大学キャンパス内を見学し、旧制第五高等学校記念館も訪問しました。

 

タイからの留学生との交流

 同日昼には、熊本大学大学院生命科学研究部で学ぶタイ人留学生と代表団による昼食懇談会が開催されました。和やかな雰囲気の中、留学生たちの大学生活や研究活動、熊本での生活についての声が紹介され、代表団にとっても非常に有意義な時間となりました。

 

今回の訪問を通じて

 今回のナレスアン大学代表団の訪問は、両大学の信頼関係をさらに強固なものとし、今後の包括的な協力体制の構築に向けた重要な一歩となりました。熊本大学では、今後もナレスアン大学とのパートナーシップを深め、共に国際的な学術の発展と国際交流に貢献してまいります。

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くまもと水循環・減災研究教育センター(CWMD)の研究者との意見交換の様子

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記念品交換(左からタンタニー学長、柿本センター長)

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くまもと水循環・減災研究教育センターにて集合写真

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大学間交流協定の調印式(左から小川学長、タンタニー学長)

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調印後の記念写真

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五高記念館前にて

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五高記念館にて

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復元された教室で、まるで明治時代にタイムスリップしたかのようでした。

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