台湾の国立清華大、国立陽明交通大を表敬訪問
2023年6月28日、本学の小川久雄学長が台湾の国立清華大学及び国立陽明交通大学を表敬訪問しました。訪問には、大谷順理事・副学長と角田賢次国際部長が同行しました。
まず、新竹市にある国立清華大学を訪れ、同大の高為元学長らと会談しました。同大は、100年を超える歴史を有し、理学、工学、生命科学、原子力科学を中心に様々な教育研究分野において台湾を代表する世界的に優れた総合大学です。同大と熊本大学は2015年に大学間交流協定を締結し、交流を深めています。会談では、小川学長から、TSMC(台湾積体電路製造)の熊本県進出に伴い半導体分野の高度人材の育成・確保が求められる中、半導体・デジタル研究教育機構の設置や半導体に特化した教育課程の構想など、本学における対応状況や取組について紹介し、同分野を含め今後一層の交流の深化を図ることで一致しました。
さらに一行は、台北市にある国立陽明交通大学を訪れ、同大の林奇宏学長らと会談しました。同大は、医学系の総合大学である国立陽明大学と電子工学分野で定評のある国立交通大学が2021年2月に合併してできた大学です。2022年12月に国立陽明交通大学国際半導体産業学院の周武清院長が本学を表敬訪問しています。これを受けて今回の会談では、双方の大学の現状等についての認識を深めた上で、半導体分野等における今後の交流促進に向けた意見交換を行い、将来的な大学間交流協定の締結を見据えて協議を加速させることが確認されました。
また、一行は両大学訪問の機会を捉えて、新竹市のTSMCを訪れ、人事部門や企業・大学連携部門の責任者らと会談しました。会談では、小川学長から、同社の熊本県進出を歓迎する旨挨拶があり、半導体産業やその関連産業に関する先端研究、高度人材育成を目的とした本学の取組を紹介しました。その後、国立清華大学や国立陽明交通大学など台湾の主要な大学において半導体専門大学院が設置されている現状を踏まえ、今後の研究、人材育成等における連携の可能性について意見交換が行われました。
今回の訪問を契機として、半導体分野における人材交流の拡大と多角的な連携の強化が期待されます。
国立清華大学での会談の様子
左から 大谷理事・副学長、小川学長、高為元学長
国立陽明交通大学にて 林奇宏学長(右から4人目)、
小川学長(同3人目)ら