第10回 日本・ブラジルのエネルギー・環境・持続的発展に関する国際ワークショップを開催しました。

平成24年11月14日(水)、 熊本大学工学部百周年記念館 において、熊本大学、岐阜大学及びカンピーナス大学(ブラジル)の主催で、「 第10回 日本・ブラジルのエネルギー・環境・持続的発展に関する国際ワークショップ 」が開催されました。

本ワークショップは、日本及びブラジルの環境問題意識の高まりから、平成15年にカンピーナス大学(ブラジル)で第1回が開催されたことに始まり、その後、主にカンピーナス大学と岐阜大学を中心に、両国で交互に開催されてきたものです。

カンピーナス大学と熊本大学工学部及び大学院自然科学研究科が部局間交流協定を結んでいるため、第10回となる今回は、熊本大学において開催されました。

このワークショップは、日本及びブラジルの研究者が、エネルギー、バイオマス、環境、農業等の分野を中心に発表・議論を行うことによって連携を深め、両国の発展に寄与することを目的としており、ブラジルから6名、日本から5名の研究者が英語で講演を行い、活発な議論が交わされました。
会場には、留学生を含む大学院生、研究者を中心に学内外から約140人の参加者が集まりました。
また、ワークショップの模様はテレビ会議システムを通じて岐阜大学に配信され、大学院生26人が授業の一環として参加しました。

研究発表を行ったカンピーナス大学、ルイス・コルテス教授は、「今回のワークショップを通じて、熊本大学をはじめ日本の研究者と有意義な議論や情報交換ができた。ブラジルはエネルギー、環境分野はもちろん、経済・文化など多様な面において、日本を大変重要視している。また、経済発展著しいブラジルにおいて、今はいろいろなことにチャレンジするのに良い時期であるため、ぜひ多くの日本の若者がブラジルを訪れて欲しい。」とコメントしました。

また、参観者のひとり、熊本大学大学院自然科学研究科の外国人客員研究員、モレル・ホルヘ氏(パラグアイ出身)は、「今回、私と同じ南米・ブラジルの大学の研究者の発表があり、また、テーマが自分の研究分野と関係の深いエコエネルギーに関する内容だったので興味があって参加しました。特にバイオエタノールに関する情報が非常にためになりました。今のパラグアイでは水力発電が中心ですが、様々なエネルギー問題を考えるにあたって、参考になる発表と議論が沢山ありました。

今の日本も、将来こうした再生可能エネルギーをもっと導入するうえで、多くの議論が必要であると思います。日本は優秀な科学技術を有しており、ブラジルは豊富な天然資源を保有していることからこの二国間のより有益な協力関係の展開は、双方にとって具体的な成果をもたらすものと期待できます。」という感想がありました。

本ワークショップは、年1回、日本とブラジルで交互に開催され、来年はブラジルで開催される予定です。

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オープニングスピーチを行う谷口学長

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講演を行うルイス・コルテス教授(ブラジル・カンピーナス大学)

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活発な議論を行う参加者。
ワークショップの様子は、テレビ会議システム(右端)を利用して、岐阜大学にも配信された。

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講演者及び関係者の記念写真

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