熊本大学とムヒンビリ健康科学大学(タンザニア)、パートナーシップ・セミナーを開催
熊本大学とタンザニアのムヒンビリ健康科学大学(MUHAS)は、2016年より主に医学分野において学術交流や学生交流を進めてきました。これまでに研究者の相互訪問や大学院生の派遣など、幅広い連携を実施し、両大学の国際的な教育・研究活動を推進してきました。
2025年9月2日には、アポリナリー・A・R・カムハブア学長ならびにブルーノ・スングヤ副学長(熊本大学リエゾンプロフェッサー)を本学に迎え、両大学の交流の歩みと今後の展望を共有する「パートナーシップ・セミナー」を開催しました。
セミナーの冒頭では、尾池雄一大学院医学教育部長による歓迎の挨拶に続き、上野貴将ヒトレトロウイルス学共同研究センター長がこれまでの両大学の協力の歩みを振り返り、今後の新たな展開に向けた課題と展望を語りました。その後、カムハブア学長による大学紹介、スングヤ副学長による両大学の連携成果の報告が行われました。さらに、ゴッドフリー・バラボナ研究員(熊本大学客員助教)による研究紹介があり、これまでの協力関係の具体的な進展が共有されました。
第2セッションでは、本学の学生4名(日本人学生1名およびタンザニアからの留学生3名)が登壇し、SARSやHIVといった感染症に関するラボ実験成果を中心に研究発表を行いました。発表後には活発な質疑応答が交わされ、両大学の若手研究者が国際的に協力しながら研究を深める重要性が改めて確認されました。
今回のセミナーは、翌日に予定されている協定更新調印式に先立ち、これまでの交流を振り返るとともに、次世代を担う学生や若手研究者による学術的なつながりを強める貴重な機会となりました。
尾池大学院医学教育部長による開会挨拶
会場の様子
上野ヒトレトロウイルス学共同研究センター長による発表
アポリナリー・カムハブア学長による発表
ブルーノ・スングヤ副学長による発表
ゴッドフリー・バラボナ客員助教による発表
大学院生による発表