国際的な視野とキャリア形成について学ぶグローバルセミナーを開催しました
令和8年5月20日、熊本大学工学部土木建築学科(社会基盤工学教育プログラム、地域デザインプログラム)は、次年度春に進路選択を控える3年生および同プログラムの大学院修士課程の学生を対象に、国際的な視野とキャリア形成について学ぶ「グローバルセミナー」を企画・開催しました。本セミナーは、学生のグローバルマインドを育み、将来のキャリアについて考える学生の視野を広げることを目的としたもので、当日は国際ビジネスに精通し、米国カリフォルニア州・オレゴン州・イリノイ州の弁護士資格を有するグレン・ニューマン氏と、米国公認会計士(CPA)として長年にわたり米国で会計事務所を経営してきた今泉公宏氏の2名を講師に迎えました。
ニューマン氏は、実際の国際ビジネスの事例を交えながら、日本の外に目を向け、世界を舞台に挑戦することの重要性について語りました。また、英語に対する不安を抱える学生に向けて、「完璧な英語を話す必要はなく、AIなどのツールを活用できる時代において大切なのは、言葉そのものよりもマインドセットである」と力強いメッセージを送りました。さらに、日本と米国におけるコミュニケーションスタイルの違いにも触れました。日本では「一を聞いて十を知る」というように、少ない説明でも相手の意図をくみ取る傾向がありますが、米国ではそのような方法が必ずしも通用しないと述べました。グローバルな環境では、相互理解のために自分の考えを明確かつ率直に、時には繰り返し伝えることが重要であると説明し、学生は異文化間コミュニケーションにおいて大切な考え方について理解を深めました。
続いて今泉氏は、日本人としてのアイデンティティを大切にしながら、国際社会で求められる基準や価値観に適応していくことの重要性について語りました。日本人特有の感性や文化的な繊細さは大切にすべき強みである一方で、それらに加えて、グローバルな場で通用するスキルも身につける必要があると述べました。また、異なる背景を持つ人々と関わる際には、自信を持って自己表現し、考えを明確に伝えること、そして相手の文化を深く理解することが最も重要であると学生に助言しました。加えて、日本はグローバルマーケティングや自己発信の面でさらなる成長の余地があると指摘しました。最後に、次世代を担う学生に向けて、グローバルマーケティングへの意識を常に持ち続け、日本と世界をつなぐ架け橋として自信を持って活躍してほしいと力強いメッセージを送りました。
講義の最後には活発な質疑応答が行われ、参加した学生は自信を新たにするとともに、国際的なキャリアに対するより明確なビジョンを得る機会となりました。熊本大学は今後も、学生が世界で活躍するリーダーと交流し、国際社会で求められる力を養う機会を提供してまいります。

講演するグレン・ニューマン氏

講演する今泉公宏氏

質疑応答の様子

学生からの質問に答える講師陣

セミナー参加者との集合写真

大谷順理事・副学長(中央)への表敬