人の皮膚感覚と同等の性能を有するロボット皮膚センサーを開発

 今般、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)と熊本大学は、人との物理的な接触を伴う作業を行うロボットの安全で快適な動作に必要な、人の皮膚感覚と同等の性能を有するロボット皮膚センサーを開発しました。
 本開発では、従来のスプレー噴霧技術を改良して、長時間のスプレー噴霧技術やスプレーガン自動駆動システムを確立し、均一で再現性の良い大面積の圧電膜を成膜することに成功しました。
 これにより、さまざまな形状・サイズのロボット表面に圧電感圧センサーをスプレー塗布することにより、皮膚センサーの作製が実現可能となりました。
 本センサーの搭載により、人間協働ロボットの安全で快適な動作が可能となることで、社会実装の可能性が高まりました。また、この技術を応用して、モバイル機器や日用品、自動車、航空機の翼など、さまざまな形状・サイズの対象表面に圧電感圧センサーをスプレー塗布することにより、表面圧分布や振動の測定、また、作製される圧電膜の耐熱衝撃性を活かし、超高温下であっても特殊形状を対象とした超音波非破壊検査が可能となります。

【詳細】
プレスリリース本文(PDF452KB)

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熊本大学大学院先端科学研究部(工学系)
助教 中妻 啓
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