熊本大学国際先端科学技術研究機構(IROAST)国際アドバイザリーボードミーティングを開催しました
平成31年3月18日及び19日の両日、熊本大学国際先端科学技術研究機構(IROAST)*1は、国際アドバイザリーボードミーティングを熊本大学にて開催しました。この国際アドバイザリーボードは、本学自然科学分野の国際的に卓越した先導的研究の強化及び先鋭化、国際共同研究の推進及び国際共同研究ネットワークの拡充、先導的研究人材の発掘及び育成、研究機構の目的を達成するために必要な活動等に対して、国際的な視点から提言を取り入れることを目的として、海外の大学事情・大学運営等に関して識見を有する海外の大学に籍を置くアドバイザリーボードメンバーにより構成されています。本ボードミーティングは、これらボードメンバーより、本研究機構で実施している若手研究者育成並び国際共同研究ネットワークの構築に向けた研究支援事業等に対する助言や提言等をいただき、本学及びIROASTの施策に反映することを目的として開催するものです。
初日、午前のセッションでは、海外より来訪のアドバイザリーボードメンバー3名に対し、檜山隆研究機構長よりIROAST設立以来の研究活動状況が報告されました。ボードメンバーからは、本研究機構の研究業績に対する評価、国際共同研究の進展状況ほか、学生へのアプローチ等も含め多岐に亘る質問があり、研究機構関係者と意見交換を行いました。次いで、午後のセッションでは、5名のIROAST所属研究者(教授、准教授、助教各1名、国際共同研究員2名)が各々研究について発表を行いました。ボードメンバーからは、各研究者に対して、多くの質問や今後の研究に向けて有益なコメントが寄せられました。
二日目は、ボードメンバー3名より、初日のIROAST研究活動状況報告等に対する所見をもとに、今後の研究機構運営、事業推進について詳細な提言、留意点等の講評があり、IROASTの今後の運営に大きく資するミーティングとなりました*2。
併せて、海外より来訪のボードメンバーは、本学原田信志学長、松本泰道研究・社会連携担当理事とも懇談し、本学全体のグローバル化、研究力強化等についての有意義な意見交換がありました。
本研究機構IROASTでは、国際アドバイザリーボードメンバーからの提言等を今後の取組に反映させ、IROASTならではの強みを生かし、魅力ある研究機構、世界に開かれた研究機構としての取り組みの展開に向けて、なお一層の努力を図ることになります。
参加者
IROAST国際アドバイザリーボードメンバー(敬称略)
アンネ ゲラート(ドイツ ハインリッヒ・ハイネ大学 国際室長)
クワン ユン リー(米国 ベイラ-大学 電気コンピューター工学 教授
ジョージ ベルトラミニ
(オーストラリア クイーンズランド大学 NANOMAC, AIBN教授、IROAST客員教授)
檜山 隆(国際先端科学技術研究機構長、大学院先導機構 卓越教授)
大谷 順(国際先端科学技術研究機構 副研究機構長、大学院先端科学研究部 教授)
*1 『国際先端科学技術研究機構』は、本学の自然科学分野の部局・分野の壁を取り払い、先端的研究及び国際共同研究の推進、研究拠点の形成・再構築、先導的若手人材の発掘・育成、革新的研究の伸長と新たな領域の先鋭化・融合化による機能強化のもと、自然科学分野、特に「先進ナノ物質科学」、「グリーンエネルギー」、「気水圏環境科学」及び「先進グリーンバイオ」の4重点領域における国際的な研究力の向上を目的として平成28年度に設置。
なお、生命科学分野には、平成27年度に『国際先端医学研究機構』が設置されている。
『国際先端科学技術研究機構』ホームページ
http://iroast.kumamoto-u.ac.jp/
『国際先端医学研究機構』ホームページ
http://ircms.kumamoto-u.ac.jp/
*2 IROAST国際アドバイザリーボードでコメントをいただいた6項目
1)テニュアトラック制による優秀な若手研究者の育成
2)国際的頭脳循環の促進
3)国際共同研究ネットワーク構成
4)研究成果としての学術論文の掲載状況
5)外部研究資金の獲得状況
6)研究機構の運営
檜山機構長によるIROAST活動報告 IROAST研究者による研究紹介 |
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ボードメンバーによる提言風景 |
ボードメンバーによる原田学長、松本理事表敬訪問 |
自然科学系事務課
国際先端科学技術研究機構担当(内線3497)