環境省プロジェクト「よかエコバス号」の実証試験報告会を行いました

 熊本大学を中心とした産学官共同で開発を進めている電気自動車(EV)バスの熊本市と益城町での1年間の実証試験が終了し、平成31年2月8日(金)に実証試験報告会を行いました。
 二酸化炭素削減を目指す環境省の委託事業として、松田俊郎准教授(大学院先端科学研究部)が技術開発を統括し、株式会社イズミ車体製作所などが共同開発者として参加し、乗用車のEV技術を活用した低価格EVバスを実現させました。実証実験用のバスは「よかエコバス号」の愛称で、16便、熊本市と益城町を1年間走行し、車両やシステムの運行データ、電力量などを計測し、動力性能や環境性能、最適な充電方法などを確認しました。実証試験の結果、バスの動力性能や運転のしやすさ、乗り心地は運転士や乗客から高い評価を得て、路線バスとしての実用性が十分にあることが確認できました。
 9月からは乗客が多く渋滞も激しい横浜市での実証試験を予定しています。停車と発車を頻繁に繰り返す路線バスのEV化は、都市交通の排ガス問題の解決に繋がる技術として期待されています。

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実証試験用バス「よかエコバス号」 (左から)宇佐川毅大学院先端科学研究部長、松本泰道理事(研究・社会連携担当)、松田俊郎准教授
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「よかエコバス号」の開発に携わった田中颯馬さん(大学院自然科学教育部博士前期課程1年)が松本泰道理事(研究・社会連携担当)に車両について説明する様子

実証試験報告会の様子

お問い合わせ
大学院先端科学研究部(工学系)
准教授 松田俊郎
TEL:096-342-3631