環境省プロジェクトにより開発したEVバスの実証試験を横浜市で進めています
大学院先端科学研究部の松田俊郎シニア准教授を代表者とする産学官プロジェクト(環境省委託事業)により開発されたEV(電気自動車)バスの実証試験を横浜市で進めています。
このプロジェクトは、乗用車EVの量産技術を使って低価格で高性能なEVバス技術を実用化し、大学独自の創意工夫により、運転が容易で利用者に快適な新しいEVバスの性能・価値を社会に提案するものです。さらに、将来のEVバス大量運行に向けた電力や充電の仕組み作りを行うことで、EVバスの全国普及を目指します。
平成30年度に熊本市で実証試験を行った「よかエコバス号」の技術をさらに進化させ、利用者数、坂道、渋滞の多さなど、EVバスの運行に厳しい横浜市営バス路線で令和3年2月まで実証試験を行います。走行データを蓄積して実用性や新技術の評価を行い、EVバス大量運行のモデルを構築します。
<実証試験車の特長>
1)低床フロア型大型路線バスに、高エネルギーリチウムイオン電池(160kWh)、大容量減速機、高出力充電(100kW)等の新技術を搭載。排気ガス及び走行中のCO2排出ゼロ。
2)熊本大学独自のモーター回生制御と(株)ブリヂストンとの共同研究による最新の低転がり抵抗タイヤを搭載して走行エネルギーを大きく低減。
3)大容量減速機の採用とモーター回生制御により、運転士の運転操作を簡易化し(変速操作廃止、ブレーキ操作減少)、バス利用者にとって安全で快適な性能を実現(変速による揺れを無くし走行中の振動を減少)。
1)低床フロア型大型路線バスに、高エネルギーリチウムイオン電池(160kWh)、大容量減速機、高出力充電(100kW)等の新技術を搭載。排気ガス及び走行中のCO2排出ゼロ。
2)熊本大学独自のモーター回生制御と(株)ブリヂストンとの共同研究による最新の低転がり抵抗タイヤを搭載して走行エネルギーを大きく低減。
3)大容量減速機の採用とモーター回生制御により、運転士の運転操作を簡易化し(変速操作廃止、ブレーキ操作減少)、バス利用者にとって安全で快適な性能を実現(変速による揺れを無くし走行中の振動を減少)。
<技術開発の内容>
1)EV路線バスの性能計画
熊本大学では、全国の路線バスの運行データを分析して、モーター性能とバッテリー容量を計画しています。(バッテリー容量は1充電50kmをカバー)
2)高エネルギーのリチウムイオン電池により航続距離を大幅向上
最新のリチウムイオン電池技術を導入し(日産リーフの電池モジュールを搭載)、バッテリーパック1個で40kWhの容量を実現。実証試験車は4パックを搭載可能とし160kWhの大容量としました。{(株)エンビジョンAESCジャパンが開発}
3)高出力モーターを直結する大容量減速機を開発し変速機を廃止
乗用車モーター2基の出力をプロペラシャフトに伝達する大容量減速機を開発して変速を不要とし、変速機廃止による軽量化を実現しています。{日産リーフ用モーターを2基搭載。大容量減速機は愛知機械工業(株)が開発}
4)急速充電対応能力を100kWとし充電時間を短縮
最新の100kW急速充電技術に対応可能な強電システムを開発し、充電時間短縮によりEVバスの適用性を向上させました。{(株)ピューズが開発}
5)低床フロアのEVバスを実現
バッテリーパックやモーター等のEV専用部品を床下やエンジンルームに搭載可能なレイアウトを開発、低床フロアのEV路線バスを実現しています。{(株)イズミ車体製作所が製造技術を含めて開発}
6)モーター回生技術による走行エネルギーの低減
熊本大学独自のモーター回生技術により、走行エネルギーを低減しました。(熊本実証試験では、走行エネルギー回生率40%を記録)
7)低転がり抵抗タイヤの採用による走行エネルギーの低減
(株)ブリヂストンが熊本大学との共同研究により開発した最新の低転がり抵抗タイヤを搭載して走行エネルギーを低減しました。
8)運転が容易で利用者に快適な、新しいEVバスの性能/価値を実現
大容量減速機の採用と熊本大学独自のモーター回生制御により、運転士の運転操作を簡易化し(変速操作廃止、ブレーキ操作減少)バス利用者にとって安全で快適な性能を実現しました(変速による揺れを無くし走行中の振動を減少)。
9)EVバス大量運行モデル検討
EV路線バスの本格導入に向けて、実証データをもとに、充電インフラ、電力マネジメントも含めたEVバス大量 運行のモデルを検討し、仕組み作りを行います。{東京電力ホールディングス(株)と(株)e-MobilityPowerが参画}
お問い合わせ1)EV路線バスの性能計画
熊本大学では、全国の路線バスの運行データを分析して、モーター性能とバッテリー容量を計画しています。(バッテリー容量は1充電50kmをカバー)
2)高エネルギーのリチウムイオン電池により航続距離を大幅向上
最新のリチウムイオン電池技術を導入し(日産リーフの電池モジュールを搭載)、バッテリーパック1個で40kWhの容量を実現。実証試験車は4パックを搭載可能とし160kWhの大容量としました。{(株)エンビジョンAESCジャパンが開発}
3)高出力モーターを直結する大容量減速機を開発し変速機を廃止
乗用車モーター2基の出力をプロペラシャフトに伝達する大容量減速機を開発して変速を不要とし、変速機廃止による軽量化を実現しています。{日産リーフ用モーターを2基搭載。大容量減速機は愛知機械工業(株)が開発}
4)急速充電対応能力を100kWとし充電時間を短縮
最新の100kW急速充電技術に対応可能な強電システムを開発し、充電時間短縮によりEVバスの適用性を向上させました。{(株)ピューズが開発}
5)低床フロアのEVバスを実現
バッテリーパックやモーター等のEV専用部品を床下やエンジンルームに搭載可能なレイアウトを開発、低床フロアのEV路線バスを実現しています。{(株)イズミ車体製作所が製造技術を含めて開発}
6)モーター回生技術による走行エネルギーの低減
熊本大学独自のモーター回生技術により、走行エネルギーを低減しました。(熊本実証試験では、走行エネルギー回生率40%を記録)
7)低転がり抵抗タイヤの採用による走行エネルギーの低減
(株)ブリヂストンが熊本大学との共同研究により開発した最新の低転がり抵抗タイヤを搭載して走行エネルギーを低減しました。
8)運転が容易で利用者に快適な、新しいEVバスの性能/価値を実現
大容量減速機の採用と熊本大学独自のモーター回生制御により、運転士の運転操作を簡易化し(変速操作廃止、ブレーキ操作減少)バス利用者にとって安全で快適な性能を実現しました(変速による揺れを無くし走行中の振動を減少)。
9)EVバス大量運行モデル検討
EV路線バスの本格導入に向けて、実証データをもとに、充電インフラ、電力マネジメントも含めたEVバス大量 運行のモデルを検討し、仕組み作りを行います。{東京電力ホールディングス(株)と(株)e-MobilityPowerが参画}
熊本大学大学院先端科学研究部
担当:シニア准教授 松田俊郎
電話:096-342-3631
e-mail: toshiromatsuda※cs.kumamoto-u.ac.jp
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