熊本大学と凸版印刷、熊本城崩落石材の位置特定作業を効率化

 このたび、熊本城の飯田丸五階櫓の崩落した石材を熊本大学が開発したコンピュータビジョン技術と、凸版印刷がVR作品『熊本城』(2011年製作)※を制作する際に取得した、崩落前の熊本城の櫓や石垣など約4万点のデジタルアーカイブデータを融合させ開発した「石垣照合システム」を使用し、石材が崩落前にあった位置の照合をおこないました。その結果、目視による照合と比較して約9割の正解数を記録しました。また、目視では解らなかった石材の位置も発見することができました。本システムを活用することにより、石垣の位置特定作業が効率的に行えます。
 この照合結果は熊本市の熊本城調査研究センターに提供され、本システムは、飯田丸五階櫓の工事に向けた石垣復旧設計に活用されます。

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