環境省山田副大臣が球磨村で熊本大の取り組みを視察

 

 去る2月15日、山田美樹環境副大臣が、環境省の「第一回脱炭素先行地域」に選定された熊本県球磨村を訪問され、熊本大学が中心となり実施している同省の受託事業「球磨村電動スクールバス実証事業」(実施責任者:熊本大学大学院先端科学研究部 松田俊郎シニア准教授)の取り組みを視察されました。

 本事業は、共同実施者である熊本県、球磨村のほか九州の有力企業の協力のもと令和4年7月から実証試験を開始しており、中山間地域の球磨村で電動スクールバスを運行し、再生可能エネルギー連系によりバスと地域のCO2排出量を低減する技術開発、移動可能な非常電源としてのバスの活用、最適なバスの運用方法と仕様/制御を検討する事業です。

 これによって中山間地域が抱える課題(カーボンニュートラル化、エネルギー地産地消、地域交通のグリーン化など)に対するバスの効用、コストを含めた経済性・事業性を明らかにし、全国の中山間地域に電動スクールバスを普及展開することを目指す全国初の取り組みであり、令和2年7月の記録的豪雨で被災した球磨村の創造的復興にも貢献することが期待されています。

 バスに試乗した山田副大臣は「安定感のある走行で乗り心地は快適。スクールバスは全国一律の使われ方(朝夕走行のため、日中に太陽光充電可能)であることがおもしろく、これを脱炭素化に使わない手はないですね。課題もあるが、大きなポテンシャルを生かしていきたい。」と大変興味を持たれた様子でした。

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挨拶する山田美樹環境副大臣(右)

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説明する松田俊郎シニア准教授(右)

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左から電動スクールバスの説明を聞く山田美樹環境副大臣、説明する松田俊郎シニア准教授

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