環境省の委託事業で、熊本大学を始めとする産学官連合が開発したEVバスの実証試験を横浜市で開始
【概要説明】
熊本大学を始めとする産学官プロジェクト(環境省委託事業)が開発したEVバスの実証試験を横浜市で開始しました。
来る10月27日には、横浜市庁舎で車両披露セレモニーを開催します。
熊本大学をはじめとする産学官プロジェクトが平成28〜30年度に実施した環境省委託事業「EVバス、トラックの普及拡大を可能とする大型車用EVシステム技術開発」では、乗用車EVの量産技術を活用した低価格の大型路線バスを開発し、熊本市近郊の実証試験で、路線バスとして十分な実用性があることを実証しました。
今回のプロジェクトは、この技術をさらに進化させ、バッテリーのエネルギー密度向上、大容量減速機、100kW級急速充電器対応等の新技術を織り込んで、路線バスとしての適用性をさらに向上させた大型車用EVシステムを開発し、バスの保有台数が多い大都市圏でのEVバスの実用性を実証して、EVバスの普及拡大を目指すものです。
開発したEVバスの実証試験は、利用者数、坂道、渋滞などが多く、EVバスの運行に厳しい横浜市営バス路線で行います。
路線バスとしての実用性や新技術の評価を行うことに加え、いろいろな路線を走らせて、走行エネルギーや充電電力などのデータを蓄積し、充電インフラ、電力マネジメントも含めた将来のEVバス大量運行のモデルを構築します。
【実証実験について】
EVバス社会実装を迅速に進める為には、バスの保有台数が多い大都市圏での適用性の実証が重要です。
今回の実証試験は、横浜市交通局が、横浜駅を経由する横浜市営バス路線で実証試験車を運行します。
横浜市は、地方都市と比べてバス利用者が多く、渋滞や発進停止回数が多い、急な坂道が多い等、EVバス運行に厳しい条件がみられます。
来年2月迄の実証試験で、路線バスとしての実用性や新技術の評価を行うとともに、CO2排出量などの環境性能へのインパクトをまとめる予定です。
運行事業者:横浜市交通局 実証試験期間:〜令和3年2月
実証試験路線:横浜市交通局が定める複数の路線(横浜駅周辺)
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熊本大学大学院先端科学研究部
担当:シニア准教授 松田俊郎
電話:096-342-3631
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