自然科学研究科星野准教授・小林教授が携わった「白川・緑の区間」が2015年度グッドデザイン賞を受賞

自然科学研究科星野裕司准教授・景観デザイン研究室及び小林教授・空間情報デザイン研究室が携わった、熊本県熊本市の「白川・緑の区間」が2015年度グッドデザイン賞を受賞しました。本年10月30日(金)から11月4日(水)の期間に東京ミッドタウンで開催される、最新のグッドデザイン全件が集まる受賞展「グッドデザインエキシビション2015(G展)」会場で、本年度受賞デザインとして紹介されます。

白川・緑の区間は、阿蘇を水源とし有明海に注ぐ白川が熊本市中心市街地を流れる区間の河川改修事業です。この緑量豊かな河川景観は、「森の都くまもと」を代表するものとして市民に愛されて来ましたが、一方で洪水の危険性が高く、ここで水があふれると熊本の中心部が水浸しになるような状況でした。20年以上をかけて多くの市民と合意形成を行い、15mほど川幅を拡げたり、薄く低い堤防を築くことによって、洪水の危険性を大きく減少させる整備を行いました。また同時に、多くの樹木を残したり移植したりすることによる緑の保全や丁寧な石積みによる歴史的景観の継承、親水性豊かな水辺の創出など、貴重な自然を街中で堪能できる河川公園に生まれ変わりました。
時間をかけて市民との合意形成が行われ、その歴史的な変遷自体が河川空間の風景を形作っている点などが評価されました。

※グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで59年にわたり、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開されており、のべ受賞件数は40,000件以上にのぼります。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。

【詳細】 プレスリリース本文 (PDF560KB)

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