経済産業省主催のヘルスケアビジネスコンテストで本学教員が優秀賞を受賞しました
熊本大学大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センターの首藤剛准教授は、令和4年1月14日に経済産業省が主催した「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト(JHeC)2022」の最終審査において、アイデアコンテスト部門 優秀賞を受賞しました。
JHeCは、ヘルスケア分野における課題解決に挑戦している優れた個人・団体・企業等の表彰を通して社会の認知度を上げ、大企業・ベンチャーキャピタル等とのビジネスマッチングを促進し、成長を促すことを目的として2015年度から開催されています。
首藤准教授は、令和2年に実験動物「Cエレガンス(線虫)」の健康寿命を画像解析により自動で測定するシステム「C-HAS」を開発しました。
(詳細:https://www.kumamoto-u.ac.jp/whatsnew/seimei/20210104 )
令和3年から、C-HASを使って創薬研究や健康食品等の評価等を行うビジネスプランの構築に取り組み、以下のベンチャービジネスコンテストでの発表・受賞を重ねてきました。
・「第6回熊本テックプラングランプリ」最優秀賞および企業賞
(令和3年7月17日、熊本県次世代ベンチャー創出支援コンソーシアム主催)
・「バイオテックグランプリ2021」企業賞
(令和3年9月25日、株式会社リバネス主催)
・「第3回へルスケアベンチャー大賞」最優秀アイデア賞
(令和3年10月29日、日本抗加齢医学会主催)
C-HASの開発後、製薬会社、健康食品関連企業、技術系・素材系開発ベンチャー企業など、複数社との共同研究やコンサルティング契約が進行中です。現在、C-HAS技術を基盤にしたビジネス化に向け、検討が進んでいます。
首藤准教授は、「現在、世の中は空前の健康志向ブームであり、健康をテーマにした食品・化粧品・製薬会社は増加の一途をたどります。従来、このような健康関連企業の製品開発では、ヒト試験の前に、実験動物(マウス、サルなど)を用いた実験が必須とされてきましたが、現在、動物愛護やSDGsの観点から、その代替技術が求められています。また、そもそも、健康社会の一助となる健康製品は、その機能性がわかっていても、当該素材が持つ健康寿命の延伸能力を評価することはできませんでした。私たちは、実験動物、Cエレガンス(線虫)を活用した健康寿命の見える化の新技術C-HASを開発し、今後、脱動物実験や健康付加価値の向上を期待する健康関連企業のニーズに応え、健康寿命の延伸社会の構築に貢献していきたいと思います。」と語りました。
(参考)ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト(JHeC)2022
https://healthcare-innohub.go.jp/jhec2022
JHeC2022アイデアコンテスト部門 優秀賞を受賞する首藤准教授(右)
プレゼン発表時の首藤准教授
お問い合わせ熊本大学大学院生命科学研究部附属
グローバル天然物科学研究センター
大学院薬学教育部 遺伝子機能応用学研究室
担当:首藤剛 (准教授)
電話: 096-371-4407
e-mail: tshuto※gpo.kumamoto-u.ac.jp
(※を@に置き換えてください)