精子の受精能力を10 日間維持する冷蔵技術―遺伝子改変マウスの国際輸送方法に技術革新―

熊本大学 生命資源研究・支援センター 資源開発分野は、遺伝子改変マウスを効率的に作製・保管・供給するための生殖工学技術を開発しており、その技術は世界中の研究機関で利用されています。この度、同研究グループは、マウス精子の受精機能を10日間維持する冷蔵保存技術の開発に成功しました。
本研究成果は、遺伝子改変マウスの国際輸送に応用することが可能であり、 国際共同研究を加速し、医学・生命科学研究の発展に寄与することが期待できます。

本研究成果は、アメリカ合衆国のジャーナル「Biology of Reproduction」にUS時間の11月8日(日本時間11月9日)掲載されました。
※本技術は現在特許出願中です。

【論文名】
Dimethyl sulfoxide and quercetin prolong the survival, motility, and fertility of cold-stored mouse sperm for 10 days

【著者名と所属】
吉本英高( 熊本大学 生命資源研究・支援センター 資源開発分野)
竹尾 透( 熊本大学 生命資源研究・支援センター 資源開発分野)
中潟直己( 熊本大学 生命資源研究・支援センター 資源開発分野)

【掲載雑誌】
Biology of Reproduction

【研究支援】
本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構 創薬基盤推進研究事業「マウスバンク機能の拡充による創薬イノベーションの迅速化」の支援を受けて実施したものです。

【DOI】
DOI:10.1093/biolre/iox144

【詳細】
プレスリリース本文 (PDF162KB)

お問い合わせ
熊本大学 生命資源研究・支援センター 資源開発分野
担当: 中潟 直己
電話: 096-373-6570
e-mail: nakagata※kumamoto-u.ac.jp
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