コンピューターを用いたヒトiPS細胞の形態診断法の開発-iPS細胞とその分化における自動識別と質の保証-
熊本大学発生医学研究所(中尾光善所長)は、機械学習ソフトウエアによる形態のパターン認識・分類を用いて、ヒトiPS細胞の質を生きた状態で診断する方法を新たに開発しました。また、質的に優れたiPS細胞は、細胞核内に特徴的な構造体(線状のPMLボディー)を形成することを発見しました。
本研究成果は、熊本大学発生医学研究所附属臓器再建研究センター、博士課程リーディングプログラム「グローカルな健康生命科学パイオニア養成プログラムHIGO」、文部科学省の「発生医学の共同研究拠点」事業および科学研究費補助金、科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業(CREST)の支援を受けて、科学雑誌「Scientific Reports」オンライン版にロンドン時間の11月11日0:00【日本時間の11月11日9:00 情報解禁】に掲載されました。
この成果は、再生医療や創薬への応用が期待されるヒトiPS細胞の樹立と保管において、細胞が生きた状態での簡易な形態診断および質の保証の確立につながるものです。発生医学研究所細胞医学分野の徳永和明研究員、斉藤典子准教授、中尾光善教授らが、京都大学iPS細胞研究所の吉田善紀講師と山中伸弥所長、米国国立衛生研究所(NIH)のIlya G. Goldberg博士との共同研究で行いました。
詳細: プレスリリース本文 (PDF 216KB)
【研究内容に関する問い合わせ先】
熊本大学発生医学研究所 細胞医学分野
担当:教授 中尾 光善(なかお みつよし)
准教授 斉藤 典子(さいとう のりこ)
電話・FAX:096-373-6804
e-mail:mnakao※kumamoto-u.ac.jp(中尾)
norikos※kumamoto-u.ac.jp(斉藤)
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