焼失した熊本高等工業学校旧本館の謎にせまる-赤煉瓦基礎を発見!-

2015年4月、熊本大学の黒髪南キャンパスで本部棟(元・熊本高等工業学校二代目本館(以下、「新本館」という。))の改修に係る工事に伴い、同学埋蔵文化財調査センターによる発掘調査が行われました。
この調査の過程で建物内外から、赤煉瓦積みの基礎が複数個所で発見されました。これら赤煉瓦基礎は、同大学工学部の前身にあたる熊本高等工業学校(1906~1944年)の初代本館(以下、「旧本館」という。)として、1908年に竣工した2階建(一部3階建)木造校舎の基礎に相当します。新旧の建物は奇しくも関東大震災を挟んで激変した日本の建築の歴史を見事に物語っています。

本センターでは、この発見に伴い、4月17日・18日の二日間、現地説明会を開催し、発掘調査の成果の一部を公表します。また、4月17日は月に一度の工学部研究資料館の開館日であり、こちらも同時に見学することができます。工学部研究資料館には旧本館の設計図が展示されており、実際の遺跡の状況と実物の設計図を同時に見られるまたとない機会となっています。


詳細: プレスリリース本文 (PDF 368KB)

お問い合わせ
熊本大学埋蔵文化財調査センター
担当:山野 ケン陽次郎
電話:096-342-3832
※日中は発掘調査のため現場に出ておりますので、できるだけ下記メールアドレスにご連絡くださいますよう、お願いいたします。
e-mail:ken-arch※kumamoto-u.ac.jp
(※を@に置き換えてください)