認知症予備群はヒトの顔を覚えるのが苦手 ―視線計測を用いた研究で明らかに―

【概要】
軽度認知障害の高齢者は、健常高齢者に比べてヒトの顔を短期的に記憶する能力が特に低下しており、また、顔を記憶する時の視線行動に異変が生じている―熊本大学大学院社会文化科学研究科認知心理学研究室と同大学院生命科学研究部神経精神医学分野の共同研究で、認知症予備群のこんな特徴が浮かび上がってきました。本研究成果は認知症傾向の早期発見に繋がるもので、様々な応用が期待できます。

本研究成果は、イギリスのオープンアクセスジャーナル「Scientific Reports」にUK時間の10月30日10:00(日本時間10月30日18:00)掲載されました。

【論文名】
Face-specific memory deficits and changes in eye scanning patterns among patients with amnestic mild cognitive impairment
DOI:10.1038/s41598-017-14585-5
URL: http://www.nature.com/articles/s41598-017-14585-5

【著者名・所属】
川越敏和 (熊本大学大学院社会文化科学研究科*/現・島根大学医学部)
松下正輝 (熊本大学大学院生命科学研究部)
橋本衛  (熊本大学大学院生命科学研究部)
池田学  (熊本大学大学院生命科学研究部*/現・大阪大学大学院医学系研究科)
積山薫  (熊本大学文学部*/現・京都大学大学院総合生存学館)

* 本研究成果研究時の所属

【掲載雑誌】
Scientific Reports

【研究支援】
本研究は科研費(14J11049・25245068・16H06325)の補助を受けて実施したものです

【詳細】 プレスリリース本文 (PDF 111KB)

お問い合わせ
熊本大学文学部
担当:積山 薫
電話:096-342-2845
e-mail:sekiyama※kumamoto-u.ac.jp
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