天草下田温泉「望洋閣」で教育学部松永ゼミによる壁画のお披露目会開催

 2022年319日、天草市下田温泉の望洋閣で教育学部の松永ゼミの皆さんが制作した壁画がお披露目されました。この望洋閣プロジェクトは、望洋閣のSNS映えするスポットを作りたいという相談を受け、国立大学法人熊本大学と株式会社肥後銀行との包括連携協定をもとに実現した取り組みです。

 教育学部美術教育の松永拓己教授と学生4名は、314日から泊まり込みで制作に励み6日間かけて完成に至りました。トリックアートによる、2次元(絵の世界)と3次元(現実世界)がつながる作品となっております。途中、強風や雨のアクシデントに見舞われる中、ホテルスタッフの皆さんに支えられながらコバルトブルーやターコイズが織り交ざった海と空の色、飛び立つ白鷺や生き生きとしたイルカの姿を描いています。

 学生たちからは、「壁画制作が初めてのことでホテルの壁を見たときに不安しかなかったけど、思った以上の作品ができて嬉しい気持ちでいっぱい」という声や、小さいキャンパスとは違い、何回も離れて確認しないといけないのが大変だったこと、誰かのために書くというのが初めてだったが地域貢献につながるというのが嬉しいといった声が聞かれました。これからゼミに配属になる2年生からは、制作を始めるときはほぼ初対面というところからスタートし、実際にイルカに触りに行ったこと、泊まり込みでの制作を通して先輩たちと交流できたこと、先輩たちの頼もしさ、色づくりの楽しさを感じたという声も聞かれ、どの学生の表情からも達成感を感じていることが伝わるお披露目会となりました。

  題名 「天草の青い空と海とイルカ達」

 大きさ 縦3m×横10m

制作 熊本大学 教育学部 松永拓己研究室

教授 松永拓己 

3年 川﨑真愛 

3年 立田有花 

2年 荒川夢萌音 

2年 梅木久美日

 

〈お披露目会出席者コメント〉

SNS映えというのは若者にしか浮かばない考え。コロナの中での観光は厳しいが、学生の力で地域課題を解決するというのは非常に大切。天草の西海岸を走る人が「何だろう?」と思ってもらえる作品になった。絵の力で下田温泉がお客様に溢れてもらえれば。と話されました。(肥後銀行地域振興部 田邉部長)

 ・肥後銀行に相談して、夏から何度も打ち合わせを行ってきた。コロナで鬱々している状況を打破する絵をとお願いした。学生たちが到着した当初は不安そうな顔だったが、だんだん自信に溢れて行っていた。アートも自然も楽しんでもらえると嬉しい。と話されました。(望洋閣 藤田社長)

 ・肥後銀行との協定を通して、大学生たちが地域課題の解決に向けた動きを見せています。大学だからこそのポテンシャルを活かし、学生たちが社会課題と向き合う学びの場を提供するだけではなく、課題を解決するために行動を起こす。アートで地域貢献の第一歩が踏み出されました。今後も、地域課題の解決に向けて地域と大学が手を結べる環境を作っていきたい。と話されました。(熊本大学 田村ファンドレイザー)

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