芸術の力は無限大 熊本に愛を込めて!!

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芸術のパワーで熊本を盛り上げたい!

people01.jpg 熊本大学教育学部美術科では、1年生から大学院2年生までの約40名のメンバーが絵画や彫刻などの作品づくりに日々励んでいます。「全国二紀展」をはじめ、各種展覧会で受賞・入選を果たす一方で、昨年は、菊地市四町分(しちょうぶん)にある「菅原神社」で120年前の絵馬を修復。また、芸術を通して熊本や日本に活気をもたらそうと「加藤清正公」や「風神雷神」の巨大なモニュメントを制作し、「上通びぷれす広場」に展示するなど、地域に根付いた取り組みも積極的に行っています。
そんなメンバーたちは今回、2012年3月24日(土)の「くまもと森都心プラザ」のグランドオープンを記念して、緒方 信行准教授指導の下、高さ4メートル、横2メートル、奥行き3メートルの巨大モニュメントを制作しました。テーマは、「森や草原、太陽や月など豊かな自然と郷土熊本」。さて、メンバーたちはどんな作品を作り上げたのでしょうか。

細部に宿るクリエイター魂

people02.jpgpeople03.jpg オープニングセレモニーの3日前、2011年12月から実制作に着手したというモニュメントは、いよいよ大詰めの段階に入っていました。ペンキや石膏(せっこう)の匂いが充満した制作室では、メンバーたちが黙々と着色に励んでいます。発砲スチロールを素材に使うのは今回で4度目というメンバーの手つきも慣れたもの。
「削った発砲スチロールの凹凸を生かして色に強弱を付け、立体感を出しています。熊本は『森の都』なので、見る人に森の温かみを伝えたい!」と話す4年生の西田 真理さんは、葉っぱの生え際は濃く、光の当たる部分は柔らかいグリーンで着色し、暖かい光に包まれた森を表現しようと真剣です。また、森の頂上に星を造った3年生の立野 純平さんは、「目の錯覚を利用して、下から仰ぎ見てもバランスのとれた立体的な星に見えるよう工夫しました。三角錐のそれぞれの面を下から見ると正三角形に見えるのですが、実は二等辺三角形なんですよ」と得意満面に語ります。
「『くまもと森都心プラザ』をはじめ、熊本全体が明るい未来へ歩んで行きますように」という思いを込めて、作品の細部にまで工夫を凝らすメンバーたち。「うーーーん、あと一息だな!」と高い完成度を目指すメンバーの手が止まることはありません。 

















熊本への愛情を形に

people04.jpg 2012年3月24日(土)、幸山 政史市長はじめ多くの観客が見守る中、いよいよお披露目!白い幕が降ろされると、観客から拍手が沸き上がりました。
スフィンクスのような白いライオンは「守り神」を、今年の干支でもある龍は「上昇」を意味するそう。周囲に配置された熊本ゆかりの動物やマスコットは、「森都心プラザ」を祝福すると同時に、次世代の子どもたちを見守ります。また、新幹線やSL列車などは、「人々を明るい未来へいざなう」という思いを込めてデザインしました。360度ぐるりと回って見るとちょっとしたテーマパークにいるようなわくわく感を味わえます。「次世代を担う子どもたちに未来、夢、希望を感じてもらいたいです」と熱く語るのは、リーダーを務める大学院教育学研究科教科教育実践専攻1年・高木 翔さん。
「新幹線見つけたよ!」「わぁ、くまモンだぁ!」と訪れた子どもたちは楽しそう。また、60代女性は、「発砲スチロールで作られているとは思えません。素晴らしいですね」と感心しながらモニュメントの完成度の高さに驚いていました。
彼ら・彼女らは、「今後も芸術を通して熊本の魅力を県内の人にも県外の人にも伝えたい」と、今回の経験がさらなる自信につながりました。
さて、次の作品はいかに?メンバーたちの今後の活動が楽しみです。

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(2012年4月4日掲載)

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  • 教育学部美術科の絵画を展示しています
    熊本大学附属病院と黒髪北地区「全学教育棟」に、教育学部美術科の絵画を展示しています。
    定期的に入れ替えも行っているので、既にご覧になった方もお楽しみいただけます。
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