本学大学院生(教育学研究科)が国際英語教育学会で研究成果を発表
12月7日から9日まで、香港理工大学(The Hong Kong Polytechnic University)で開催された国際英語教育学会(International Conference on ESP: New Technologies and Digital Learning)において、大学院教育学研究科の大学院生、生月彩花さんが修士論文研究に基づいた研究発表を行いました。
この国際学会には、香港、中国、フィリピン、シンガポール、オーストラリア、ロシア、アメリカなどの22か国地域から218名が参加し、英語教育や第2言語習得の分野で国際的に著名な5名の研究者による基調講演が行われました。発表要旨による書類審査を通過した154件の研究発表が実施されましたが、大学院生の発表は数件のみで、博士課程の大学院生や教育経験豊かな現職教員による研究発表でした。修士課程に在籍する生月さんの研究内容が評価されたことが伺えます。
生月さんの研究発表は、担当教員である長嶺寿宣准教授の指導の下、研究手法の修得、データの収集・分析、英語による修士論文執筆を進めてきた研究成果の一部をまとめたもので、「A Qualitative Case Study of a Multilingual Speaker's Pragmatic Competence and Awareness of Register: Pedagogical Implications for ESP Teachers」(多言語話者の語用能力と言語使用域に関する定性的研究:「特定の目的のための英語教育」に従事する英語教師への教育学的提案)」と題して行われました。これは、多言語話者によって英語の語彙・表現の適切な使用能力と状況・場面の判断力が習得・学習されるプロセスを緻密に調査した斬新的な研究です。
生月さんは、10月に実用英語技能検定1級を取得し、山口県の教員採用試験にも合格しています。平成30年4月から、公立高等学校で教鞭を執り始めます。英語をツールとして研究を実施し、その成果を国際学会において、英語で口頭発表した経験を生かし、益々活躍していただきたいと思います。
発表開始時の生月さんと会場の様子を伺う
長嶺准教授 |
発表を行う生月さん | |
国際学会に参加した長嶺准教授の研究室メンバー |
教育学部事務課 総務担当
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