本学大学院生(教育学研究科)がAsia TEFLの第17回国際大会で修士論文研究を発表

 627日から3日間,Asia TEFL2002年に設立されたアジア諸国における英語教授法研究学会)の第17回国際大会が,タイのバンコクにて開催されました(Ambassador Hotel, Bangkok)。研究者や英語教師が世界各地から集い,シンポジウム,コロキアム,ポスター発表を含む数多くの発表や講演が行われるアジアでは最大規模の権威ある学会です。当該国際大会に,発表要旨による書類審査を通過した本学大学院教育学研究科の大学院生2名(佐藤大河さん,前島新さん)と同大学院を3月に修了した1名(秋山拓志さん)が,長嶺寿宣准教授の指導の下で取り組んだ修士論文研究の成果を発表しました。

 

 大会初日(27日),秋山拓志さんが「The Ideal vs. the Reality: Learner Autonomy in a Japanese EFL Context」と題した英語学習者の自律性についての研究成果を発表しました。秋山さんは4月から佐賀県立唐津特別支援学校で教鞭を執っている現職の高校教員です。今回,長嶺准教授の働きかけで赴任先の学校長の許可を得て参加することができました。大会2日目(28日)は,前島新さんが「Japanese EFL Learners’ Self-Efficacy Beliefs Regarding In-class Interactive Speaking Activities」と題した英語学習者の自己効力感(英語による「やりとり」を中心とした言語活動に関わる信念に焦点をあてて)についての研究成果を披露しました。前島さんは修士課程修了後に高校教員になることを目指して研鑽しています。大会最終日(29日)には,佐藤大河さんが「Exploring Japanese EFL Learners’ Situational Willingness to Communicate: A Qualitative Study」と題した発表を行い,積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢・態度についての研究成果を議論しました。佐藤さんは実用英語技能検定1級と大分県の教員採用試験に合格しており,次年度4月から公立高校で教鞭を執り始めます。

 

 研究発表後は,世界的に著名な研究者を含む多くの参加者から様々なフィードバックやコメントを得ることができました。研究デザインやデータ分析手法,データ分析結果についての質疑を経験することによって,これまでの学術的探求の質と方向性を確認することができました。特に,修士論文研究の中間発表という位置づけで参加した佐藤さんと前島さんには,この経験から得た知見を生かして,修士論文の完成に向けて励んでいただきたいと思います。

 

 

convention hall Akiyama
メイン会場(convention hall)の様子 秋山拓志さん
Maeshima

Sato

前島新さん 佐藤大河さん

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4名で記念撮影

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