松田芳子研究室(教育学部)

研究室探訪
52-0.jpg

松田芳子研究室
【教育学部】養護教諭養成課程

Lab’s data【松田研究室データ】

  • 52-1.jpg 研究テーマ
    「養護教育学」、「健康教育」
    現在の研究課題
    1. 養護教諭の専門的役割に関する研究
    2. 養護教諭養成カリキュラム研究
    3. 心とからだの健康教育
    4. 児童生徒学生の生活行動と心身の健康に関する研究

52-3.jpg
グループ研究のテーマに沿って学生が作成した「保健だより」。

  • メンバー
    松田教授、大学院生1人、学部4年生6人
  • OB・OGの進路
    公立・私立学校養護教諭、公立・私立学校養護助教諭、大学教員 ほか

子どもの心と体の健康教育の実践者
いつも笑顔の養護教諭"保健室の先生"を目指す!

松田研究室の合言葉は「子どもの心と体の健康教育の実践者である養護教諭を目指そう!」。いじめや不登校、児童虐待、発達障害など、教育現場における児童生徒の心身の健康課題は多様化し、保健室は健康診断や救急処置などを行うだけでなく、保健指導や健康相談、地域社会とのよりよい関係づくりなど多くの役割を担う場となりました。養護教諭養成課程では、学校現場や医療機関、保健所などで実習を積み、実践的な力を養っています。
「幅広い年齢層の子どもの発育・発達についての知識と、心身の健康課題への対応能力が養護教諭には求められます」と話す松田先生。「例えば腹痛で訴えるこどもが来室した場合、身体的症状に適切に対処した上で、その裏に不安や悩みを抱えていないかを的確に見極められる力が養護教諭には必要です。子どもの心身の様子をつぶさに観察し、迅速に適切に、かつ柔軟に対応できる力を身に付けなければなりません」。

研究室では、さまざまなテーマを掲げ、グループ研究も積極的に行っています。平成25年度は、「保健だよりの意義とよりよい活用法について」というテーマで現職の養護教諭や他学部を含めた大学生にアンケート調査を行い、保健だよりの現状や意義について考察。心に届く内容やレイアウトづくりを模索しました。「養護教諭はほとんどの学校で一人配置です。また、専門性が高い職種のため、この研究室で得た仲間や相談し合える養護教諭同士のつながりを大切にしてほしいです」と松田先生。
今、松田先生は、現職養護教諭との勉強会にを月1回開催し、現場の先生方との交流や学び合いを大切にしています。勉強会には学生も参加し、卒業研究に関してアドバイスをいただきました。「これからも子どもたちに元気を与えられる、笑顔がステキな養護教諭を目指して頑張ってほしいですね」と松田先生は学生たちにエールを送ります。

Interview:

信頼される養護教諭を目指します!

52-2.jpg 教育学部養護教諭養成課程4年 青木 望美さん

私はとても健康で、保健室とは縁のない子どもでした。でも、高校時代、不登校や保健室登校を扱った新聞記事を読んで、私にも何かできることはないかと思ったことが、養護教諭を目指すきっかけとなりました。
養護教諭は幅広い知識が求められるため、講義の内容も多岐にわたります。一番驚いたのは"化学"があったこと。文系の私は化学をあまり習ったことがなかったので、周りのみんなに助けられてなんとか単位を取ることができました。
2年生の時から週1回のペースで参加している「ユアフレンド」活動は、子どもたちの成長の過程に立ち会うことができ楽しいです。最初はとっつきにくかった子も、少しずつ笑顔になり、素直な面をみせてくれるようになっていきます。精神的に変化していく姿を見られるのはうれしいです。
教員採用試験に合格したので、4月からは養護教諭としてのスタートを切ります。年代が近く、ついつい友達口調になってしまいそうですが、"子どもを育てる"立場であることをしっかり自覚しなければなりません。子どもたちからはもちろん、保護者や教員、地域の関係者など誰からも信頼される養護教諭になりたいと思います。

密着!松田研究室

国立大学法人4年課程養護教諭養成機関があるのは九州で熊大だけ!
松田研究室の学生たちの姿を追いました。

  • 2012 Sep.
    52-4.jpg
    3年次教育実習では中学1年生に「喫煙防止」をテーマに保健指導。養護教諭養成課程は中学・高校の保健の一種免許も取得できる。
  • 2013 Sep.
    52-5.jpg
    「教員採用一次試験に合格したらみんなで行こう!」と励まし合って試験勉強を頑張り、無事、全員で沖縄旅行。
  • 2014 Feb.
    52-6.jpg
    この日の現職養護教諭との勉強会では、卒論に関してアドバイスをいただいた先生方への感謝を込めて卒論の発表と報告を行った。
  • 2014 Feb.
    52-7.jpg
    みんなで「健康診断のお知らせ」掲示物を作成中。出来上がったら4月からの健康診断に活用する予定。

(熊大通信52号(2014 SPRING)4月1日発行)

お問い合わせ
マーケティング推進部 広報戦略ユニット
096-342-3122