島村玲雄研究室(法学部)

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税や社会保障という「公共のお金の流れ」を考える

先駆的なオランダ財政を見て日本社会の在り方を探ります

 76_02.jpg税や社会保険料など、公共のお金の流れや社会との関わりを、制度や歴史の視点から研究しています。対象としているのが、先駆的なオランダ財政。日本も、非正規雇用やパートで働く人をどう制度に取り込んでいくのか、早い時期から取り組んでいるオランダを研究し、日本の制度や企業の在り方を考えたいと思っています。
 財政を研究するので、公務員志望の学生が多く在籍しています。ただ漠然と公務員を目指すのではなく、自分が何をしたいのか、そして、仕事以外の将来もしっかり考えてほしい。民間企業でも公務員でも、「納得して」自分の進む道を決め手ほしいと思います。

学生が見た!島村研究室3つの特徴

1.研究テーマ
 島村先生の専門はオランダ財政学。学生たちの卒論研究は、女性の貧困や、親がいなくなったあとの障がい者支 援、教育、宇宙ビジネスなど多岐にわたります。

2.ゼミ
 週1回集まって、日本の社会保障のあり方や政策論、日 本社会について検討しています。

3.先生
 私たちをちゃんと見ていてくれて、無駄に怒ったりしない。違うと思う意見もはっきり言える、話しやすい先生です。

Lab’s data

  • 修論・卒論テーマ
    日本におけるドイツ受験制度の導入の可能性
    地域包括ケアシステム一地方自治体の役割一
    日本におけるeスポーツの課題
    LGBTが暮らしやすい社会を考える
    日本における売春の合法化
    宇宙ビジネスと日本における国内宇宙法の制定
    イギリスから学ぶ住民自治・協働の参加促進 の課題と今後の展望
    地域生活支援事業の任意事業で拡大すべき支援分野について
    結婚·出産のためのパートタイム労働 など
  • 就職先
    九州財務局、福岡県庁、鹿児島県庁、鹿児島労働局、熊本市役所、熊本大学、大分大学、
    東京海上ホールディングス株式会社、株式会社読売新聞グループ、株式会社オープンハウス ほか
  • メンバー
    4年生13名、3年生2名

Interview

76_03.jpg法学部3年 山崎梨央さん

ーなぜこの研究室に?

 ゼミの説明会で見学に来た時、先輩たちが、先生にも「噛みついていく」ほどの議論をしていたのを見て、私もそういうことがやりたいと思ったからです。島村先生のゼミは、「文献を用いて、自分が気になる社会問題を述べなさい」というちょっと難しいものでしたが、私は本を読むことが苦ではないし、実際のゼミ活動を見たら、ここに入りたいという気持ちが勝りました。ゼミに入ってすぐは緊張して何も言えませんでしたが、先輩たちの議論は聞いているだけでもためになりました。下準備をきちんとすることで参加できるようになるし、最初は、自分のペースで議論に参加できたらそれで十分です。
ー将来の夢は?
 公務員になり、人権にかかわる仕事がしたいと思っています。介護や児童虐待にも関心があり、当事者も家族も安心して暮らせる社会づくりに関わることができたらと思っています。

 

76_04.jpg法学部3年 中川璃咲さん

ーどんな研究室ですか?

 最初にゼミを見学した時に、和気あいあいとしていて、ディスカッションが活発だなと感じました。先生も丁寧に質問に答えて下さっていて、私も仲間に入りたいと感じたんです。ゼミ生がみんなで集まるのは週に1度ですが、先輩たちがいたころは、図書館などで会うと気さくに話しかけてくれたし、先生も年齢が近くて話しやすいです。これから後輩たちがゼミに入ってきたら、私も、先輩たちのよう後輩に接したいと思っています。夏休みには、先生と3年生で、埼玉県で開催された地方財政の合同ゼミ会に参加しました。ゼミの一環ですが、旅行のようでとても楽しかったです!

ーこれからの目標は?
 私も公務員志望です。地方財政がテーマのこのゼミを選んだのも、衰退する地方の現状を知り、課題解決力を身につけられると思ったから。将来は、地元・熊本を元気にできる仕事がしたいです。

密着!島村研究室

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課外授業で障がい者就労支援施設を見学

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埼玉大学での合同ゼミ合宿

(熊大通信76号 (2020Spring)4月発行)

 

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総務課 広報戦略室

096-342-3119