平成26年度の主な取り組み

国際化関連

「グローバル教育カレッジ」の設置と教育のグローバル化

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(海外研修における
ポスターセッション)

 教育のグローバル化を加速的に展開していくために、グローバル教育の支援及び留学生のトータルケアなどを担う「グローバル教育カレッジ」を創設。「グローバル人材教育センター」では、日本人学生向けの新派遣プログラム(米国)導入、英語による教養・リベラルアーツ科目(グローバル科目)の開発を進め、英語による短期留学プログラム(受入)の強化と教養教育への導入に着手した。「オープン教育センター」では、県内のSSH採択校への海外研修サポートなど、早期グローバル教育の機会を提供した。

スーパーグローバル大学創成支援キックオフシンポジウムの開催

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(SGUシンポジウムに250人が参加)

 平成27年1月、先進的なグローバル化の取組を行っている英・リーズ 大学ほかの学長等を講演者に招き、熊本大学SGU構想の紹介、我が国のグローバル教育促進に向けた連携等について意見交換を行った。
 シンポジウムには、県内の大学・高校関係者、行政及び地域の一般市民を含む約250人が参加し、SGU事業の目的・目標とその実現に対する関心と理解が深まった。

留学生受入拡大に向けたプロモーションビデオを制作

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(動画”Act Now!”
(熊大Youtubeで公開中)

  熊本大学の留学生や地域市民らの参加・協力を得て、留学生誘致を強化するために多言語のプロモーションビデオを新たに制作した。SGU事業専用のホームページで公開するとともに、交流協定校への訪問や各種留学フェア等の行事において積極的に活用した。
 動画URL: www.c3.kumamoto-u.ac.jp/kumadai/movie/

ガバナンス改革関連

SGU事業の推進と大学のグローバル化に向けた新組織の設置

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(グローバル教育カレッジ棟
(平成28年3月完成予定))

 学長を機構長とする全学組織「グローバル推進機構」を平成27年3月に設置し、学長ガバナンスとリーダーシップの発揮による全学的なグローバル化推進の組織体制を整えた。
 また、同機構の統轄下に「グローバル教育カレッジ」を創設し、教育のグローバル化に関する様々な取組を始めており、活動拠点として「グローバル教育カレッジ」専用の施設整備を平成27年度中に行うことを決定している。

職員の国際業務スキル向上研修(SD研修)

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(フィリピン大学ディリマン校における
SD研修)

 事務職員のグローバルなスキルの高度化に向けて、平成26年度後期に半年間の通学型語学研修を実施し11人が修了した。
 また、海外派遣型の研修として1人がフィリピンにおける英語研修及び交流協定校国際課でのインタビューを含む研修に参加し、グローバル業務への対応力を高めた。
 なお、平成27年度は、グラスゴー大学等欧米の大学でもSD研修を実施する。

教育改革関連

「グローバルエリート育成特別コース」の設置準備

 学部教育におけるグローバル人材育成を実現するために、「グローバルエリート育成特別コース」の設置検討を開始した。
 また、国際通用性の向上や教育プログラムの体系化の観点から、科目ナンバリングや多言語化にも対応できる新シラバスシステムを 平成27年1月から導入した。
 さらに、先行大学の事例を調査するとともに、平成28年度からのクォーター制導入に向けて、検討を行った。

大学独自の成果指標と達成目標

海外連携教育コースの拡充

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(ダブルディグリー協定書を
取り交わす日仏の学長)

 ダブルディグリー・プログラム等の海外連携教育コースを拡充するため、平成27年3月にボルドー大学(フランス)と新たなダブルディグリー協定を締結した。
 また、サブサハラ・アフリカ地域の大学との交流を始めた。平成26年度は、ルワンダ国立大学等、新たに24件の交流協定を締結し、積極的な海外連携の強化・拡大を図った。

熊大グローバルYouthキャンパス事業

h26_image7.png(高大接続シンポジウム風景)

  本学が蓄積したグローバル化の資産を地域社会に還元するため、「熊大グローバルYouthキャンパス」事業を展開する。
 平成26年12月には、グローバル人材及び留学について議論を深めるため、高大接続シンポジウム「高校生と大学生のぶっちゃけトーク!」を開催し、熊本県内の公私立高校12校から24名の高校生が参加した。

グローバル教育推進のための海外FD研修

h26_image7.png(カナダ・アルバータ大学での
海外FD研修)

  本構想で提供するグローバル科目など英語による教育に取り組む教員支援のため、平成27年3月に本学の交流協定校のカナダ・アルバータ大学に1週間教員を派遣し、英語による教授法等に関する現地研修を実施した。参加者は、授業での有効な英語表現、コミュニケーション・プレゼンテーション技能を学んだ。平成27年度は2週間程度の現地研修を予定している。

大学の特性を踏まえた特徴ある取組

研究大学として国際先端拠点研究・教育プログラムを推進

h26_image9.jpeg(生命科学系国際共同研究拠点施設)

 平成25年度文部科学省「研究大学強化促進事業」の採択を受け、研究の国際化と研究力の強化を図るため、大学院先導機構拠点形成研究部門内に、新たに、生命科学系、 自然科学系、人文社会科学系の国際共同研究拠点を整備した。各拠点に配置された卓越教授のマネジメントのもとに、海外研究者の招へい、優秀な海外若手研究者の雇用、国際セミナーの定期的開催、海外ジョイントラボの整備等を進めている。
 また、URA、国際研究コーディネーター等を配置し、研究費獲得及び知財取得への支援、国際共同研究にかかるイベント開催の支援、外国人研究者や留学生への事務支援など、全学的な国際研究促進に向けた活動を実施している。

地(知)の拠点として地域に学び問題解決ができる人材を育成

h26_image10.png(地域ラボを活用した
学生と住民によるCOC研究発表会)

 平成26年度文部科学省「地(知)の拠点整備事業(COC)」の採択を受け、地域に根ざした大学として、地域に学び、創造力を持って課題解決ができる人材の育成を目指している。
 平成26年度は、学長をリーダーとする「地域創生推進機構」を設置し、教育・研究・社会貢献を柱に協力機関との連携も強化するなど、運営体制の整備・充実を図った。
 また、新入生を対象とした初年次教育では、地域の課題を知るために熊本の歴史、文化、産業、医療、環境について広く学習できる「肥後熊本学」の導入をはじめ、地域社会との繋がりや地域貢献の意識を高めるカリキュラムを充実していくための検討を行っている。