11.02何かが起こる!我らが「紫熊祭」

Webマガジン 熊大なう。

紫熊祭(しぐまさい)

学内を飛び出し、学園祭を越えた活動へ

image01.jpg 2012年、18年続いた熊本大学黒髪キャンパスの学園祭「熊粋祭(ゆうすいさい)」は、「紫熊祭(しぐまさい)」へと生まれ変わり、かつてない最多動員数を記録しました。仕掛け人は、学内の有志が集まった「熊新プロジェクト」。それまでの実行委員会を苦しめた慢性的な人手不足と運営資金難を乗り越え、学内外を問わず誰もが楽しめる巨大なイベントの礎を築いたのです。
「紫熊祭」というネーミングは、ギリシア文字の“Σ(シグマ)”に由来します。“Σ”には、“総和”という意味があり、「学内の総和や地域の総和。ひいては熊本全体の総和を創造しよう」というコンセプトの下、決まりました。「熊新プロジェクト」の一員として「第1回紫熊祭」を支え、今年は実行委員長としてメンバーをけん引する教育学部3年・冨永明樹(はるき)さんは、「昨年は学園祭を通じて、学内と地域の総和という目標は達成できたかもしれませんが、もっとできることがあるんじゃないかと、今年は学外での活動にも力を入れているんです」と語ります。毎月1回、定期的にサプライズを届けようと、“月1サプライズ”と題した活動がその一つ。幼稚園を訪ねて一緒に知育に役立つゲームをしたり、街に出てゴミ拾いをしたりと、一見学園祭には関係のない活動のように見えるかもしれません。「『紫熊祭』では大学のサポートが不可欠ですし、協賛や広報など熊本の皆さんのおかげで実現できることも多い。少しでも大学のイメージアップにつながることや熊本の役に立つ活動で、感謝の気持ちを伝えたいんです。そうした活動が輪となって、熊本の総和が生まれたらうれしいですね」と、冨永さんはその活動に託した思いを語ります。

123個の頭脳から生まれる“ワクワク”を形に

image02.jpg 「第2回紫熊祭」に向けて、動き出したのは年明け直後。「どうやって実行委員を集めるか」という課題のターゲットは、人材育成を視野に入れて新入生にしぼりました。熊大のことをよく知ってもらうために、そして上級生や新入生同士の触れ合いの場を作ろうと4月7日には“新歓企画”「弾丸トラベラー!阿蘇まっしぐまツアー!」という日帰りツアーを敢行。また部室を開放した「Kumacafe(クマカフェ)」をオープンして、誰もが気軽に訪れることができる場を提供するなど、新入生へ向けたイベントを行ったのです。すると120人を超えるイベント参加者のうち90人が実行委員会へ参加し、計123人もの大所帯へと成長することができました。
集まったマンパワーを最大限に活用しようと、企画・広報・事務という三つの部局を細分化し、各ユニットごとの作業を効率化。「せっかく100人以上の人がいるんだから、いろんなことをやろうと、活動の幅がぐっと広がった」と語るのは、学外広報部長を務める法学部2年・沖埼直也さん。「学外での活動もその一環ですが、企画を考えるにしても123の頭脳で考えることができる。楽しいアイデアが生まれる力も大きくなりましたね」。
学園祭の成功に、学外広報は不可欠。沖埼さんは、テレビなどメディアを通じた広報活動の中心となって、活動しています。「さまざまなボランティアに参加するのも、広報活動の一部。『紫熊祭』の開催告知も大切ですが、熊大をもっと身近に感じてもらいたいんです。学園祭が成功して終わり、ではなく地域の中の熊大としてのイメージを高めていきたいですね」。
実行委員会の枠を越えた活動の裏には、昨年がむしゃらに突き進んだ彼らを支えてくれた地元の人々への感謝の思いがありました。それが今年の「紫熊祭」の原動力となっているのです。

感謝を込めた“サプライズ”を贈ろう

image03.jpg 学園祭を開催するための予算を確保するのも実行委員会の重要な仕事です。それを担うのは渉外部。学生という立場だからこそ、「がんばってね」と力添えをいただくこともあれば、「学生はだめ」と一蹴されることもありました。
そんな中で、冨永さんは知らないうちに、多くの人に助けられていることに気付いたといいます。「今年のテーマは“サプライズ”。たくさんの人が手を差し伸べてくださること、そしてみんなさまざまな形で努力していることを知り、それは自分自身にとって大きな“サプライズ”だったんです。そんな驚きを伝えたい、体感してほしいと“サプライズ”に決めました」。
「紫熊祭」のオープニングでは500個の風船が空へと舞い上がるなど、ワクワクするような“サプライズ”が仕掛けられるほか、3日間それぞれに全ての装飾を変えてキャンパスには「ハロウィン」「江戸」「メルヘン」の世界を創造するこだわりよう。「毎日来ても、毎日新鮮な驚きをプレゼントしたいですね。そんなどこにもない学園祭をぜひ楽しんでください」と二人は声を揃えます。11月2日(土)には人気バンド「Aqua Timez(アクアタイムズ)」によるライブ、3日(日)には第2回「ミス熊大コンテスト」など楽しいプログラムが目白押し。「昨年は初回とあって、先が見えずに直前までバタバタしましたが、今年はそれを生かして対策を打ってきました。みんなに楽しんでほしいとプロジェクトに取り組む以上、『自分たちが楽しもう』が合言葉です」と、冨永さんは冷静な視点でプロジェクトの進行を図ります。
「紫熊祭」まで後わずか!小さい子から大人まで、ワクワクの“サプライズ”を届けようと、オープニングの瞬間まで全力疾走の準備が続きます。

(2013年10月30日掲載)

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  • 「第2回 紫熊祭」を開催します。

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日時 2013年11月2日(土)~4日(月)10:00~20:00
場所 黒髪キャンパス(交通アクセスはこちら)
詳細 公式ウェブサイト
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