定例学長記者懇談会を開催しました

 令和5年3月8日(水)、本部棟1階大会議室にて定例学長記者懇談会を開催しました。

 はじめに、小川久雄学長から挨拶があった後、熊本創生推進機構の金岡省吾教授から、「地域再生人材育成塾」について説明がありました。本学では、地域課題を解決し、地方創生に貢献する人材を育成するため、熊本創生推進機構を中心に様々な取組が進められています。その中でも「地域再生人材育成塾」では、地元の若手経営者や後継者を対象に、自治体や金融機関と協力してローカルイノベーションを起こす共創の場づくりを目指しています。説明では主に育成塾で学んだ塾生の取り組みについて紹介がありました。金岡教授は、「熊本県内だけでなく、和歌山県や富山県など全国各地の自治体で塾を開校し、塾生が各地で活躍している。今後も熊本大学を舞台に、塾を通じて各地で共創の場を作り、つながりを作っていきたい」と抱負を語りました。

 次に、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「2022年度創発的研究支援事業」の採択について、大谷 順理事・副学長(研究・グローバル戦略担当)から概要の説明があり、本学では新たに研究者4名の研究課題が採択された旨、報告がありました。そして採択者を代表して大学院先端科学研究部の才ノ木敦士准教授から、採択された研究課題「CO2鉱物化法を用いた誘発地震抑制技術の基礎的検討」の説明がありました。説明では、地下開発による誘発地震を抑制するために、断層周辺部の岩盤にCO₂を注入して鉱物化させることで断層をゆっくりと滑らせる技術の紹介がありました。才ノ木准教授は「この技術が可能になれば、地震の抑制に繋がりかつ大量のCO₂を貯蔵することで環境面の負担も減り、一石二鳥になる。まだまだ課題が多いため、今後も研究を頑張りたい。また、専門としている土木は一般的にしんどい、泥臭いというイメージを持たれているため、自身の研究を通してそのイメージを払拭したい」と抱負を語りました。

 参加した報道機関からはそれぞれの発表に関して多くの質問があり、活発な意見交換が行われました。

 懇談会の資料は こちら を参照してください。

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金岡教授

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2022年度創発的研究支援事業について
説明する大谷理事

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才ノ木准教授

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会の様子

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総務課 広報戦略室

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