音楽教諭を目指す熊大ピアニスト[村上麻里さん]
第55回熊本県新人演奏会で特別賞を受賞
2016年11月に第55回熊本県新人演奏会が開催されました。8月に行われたオーディションの合格者のみが参加できる演奏会で、熊本大学からは5名の学生が出場しました。その演奏会で特に優れた演奏者に与えられる特別賞を、教育学部4年の村上麻里さんが見事受賞しました。受賞した瞬間は、ただただ驚くばかりだったと言う村上さん。いつもは、コンクールの半年ほど前から練習を重ねるそうですが、今回の練習開始は3月に東京であった第63回東京国際芸術協会新人演奏会終了後から。また、8月のオーディション終了後も、9月末から10月までの約1ヵ月間は教育実習で全く練習ができず、急ピッチで仕上げて本番に臨んだ演奏会だったのです。「しかも、この演奏会は今年最後の挑戦と思っており、オーディション合格でさえ嬉しかったのですが、それ以上に特別賞をいただけたので、本当に嬉しかったです」と、顔いっぱいに笑顔を広げます。
村上さんがピアノを始めたのは3歳のときでした。幼いころからコンクールにも出場し、受賞する喜びも、自分では上手く演奏できたつもりでも評価されない悔しさもたくさん経験してきました。「聴く人によって感じ方が異なるんだ」と前向きに考えたり、コンクール仲間の存在が20年近くピアノを続けてこられた理由だと話す村上さん。大学2年生のときに出場した日本バッハコンクール全国大会での金賞や今回の特別賞は、その頑張りの表れなのかもしれません。
村上さんがピアノを始めたのは3歳のときでした。幼いころからコンクールにも出場し、受賞する喜びも、自分では上手く演奏できたつもりでも評価されない悔しさもたくさん経験してきました。「聴く人によって感じ方が異なるんだ」と前向きに考えたり、コンクール仲間の存在が20年近くピアノを続けてこられた理由だと話す村上さん。大学2年生のときに出場した日本バッハコンクール全国大会での金賞や今回の特別賞は、その頑張りの表れなのかもしれません。
「聴いている人の心に残る演奏を」目指して、研究中!
村上さんはコンクールや演奏会以外にも、地域や学校のイベントに招待されて演奏することもあるそうです。きっかけは、幼いころからお世話になっていたホールで演奏会を開催したことでした。「ホールの方にお願いをしたら、『是非是非!』と嬉しいお返事をいただきました。大学の同級生や先輩を誘って演奏会を2回開催しました。それからお声かけをいただくようになりました」と村上さん。これまでは熊本県内のイベントばかりでしたが、12月11日には東京で開催されたヌーベルバーグ2016にも声をかけてもらい参加。そこでは、幼いころからの夢だった大好きなショパンの「ピアノ協奏曲第1番ホ短調」を演奏しました。
「聴いている人の心に残る演奏を」、これは村上さんが演奏する際にいつも気をつけていることです。特にこだわっている勉強法として、全国レベルのコンクールで生の演奏を見て研究をしていると話します。「コンクールは演奏者が自分の最大の力を出しきって演奏するので、演奏会やコンサートとは雰囲気が異なります。そのときの演奏者の息づかいや緊張感は動画や音源では伝わらないので、実際にコンクール会場に足を運び、たくさん演奏を聴いて刺激をもらっています」。
「聴いている人の心に残る演奏を」、これは村上さんが演奏する際にいつも気をつけていることです。特にこだわっている勉強法として、全国レベルのコンクールで生の演奏を見て研究をしていると話します。「コンクールは演奏者が自分の最大の力を出しきって演奏するので、演奏会やコンサートとは雰囲気が異なります。そのときの演奏者の息づかいや緊張感は動画や音源では伝わらないので、実際にコンクール会場に足を運び、たくさん演奏を聴いて刺激をもらっています」。
教育実習で苦手な歌にも挑戦!
ピアノが好きで音楽教諭を志す村上さんですが、実は歌は苦手だとか。中学校での教育実習は、まさかの合唱指導をすることに。「実習1週目は歌わずに指導を行ったんです。そうしたら、生徒から『どうして先生歌わないの?』と聞かれたんです。『絶対歌った方がわかりやすいし、みんな先生の話聞くと思うよ』って言ってくれたことをきっかけに、2週目は勇気を出して歌いました」、すると生徒たちから「先生が歌った~!」と、どよめきが起こったそうです。「それを機に生徒たちとの距離が縮まったような気がしました。苦手なことを伝えながらも、挑戦する姿勢を見せることは大事だと学びました」。
実はピアノの練習も苦手だと話す村上さん。高校時代までは、ピアノ中心の生活で、ピアノ=部活だと思い、放課後から夜までピアノの練習をしていました。しかし、それは幼いころからの日常だったので、村上さんにとっては当たり前のことでした。「先日、母が『小さい頃は特に、ピアノに対しての例外は作らなかった。お正月であろうが運動会であろうが必ず練習はするように習慣付けていた』と話してくれたんです」と村上さん。母親の言葉から、ピアノを弾くことが当たり前になっていることに気づかされたと続けました。
2015年、熊本県の「くまもと若手芸術家海外チャレンジ事業」で、2週間のドイツ留学をした村上さん。修了演奏会では、初めて海外のお客さんの前で演奏を披露しました。「演奏終了後のお客さんからの拍手や歓声がとても暖かかったことが印象的でした」と当時のことを振り返ります。ドイツに行く1年前には、大好きなショパンの故郷・ポーランドの首都ワルシャワにも短期留学をしました。「新人演奏会ではリストが編曲をした曲を演奏したので、リストの故郷のハンガリーにも行ってみたいですね」とピアノを学ぶ意欲が止まらない村上さん。
そんな村上さんの演奏を、3月に聴くことができます。3月10日にRKK熊本放送局でアトリウムコンサートへ出演予定です。
皆さんぜひ会場で、村上さんの演奏を目で見て、耳で聴いて、心で感じでみてください。
実はピアノの練習も苦手だと話す村上さん。高校時代までは、ピアノ中心の生活で、ピアノ=部活だと思い、放課後から夜までピアノの練習をしていました。しかし、それは幼いころからの日常だったので、村上さんにとっては当たり前のことでした。「先日、母が『小さい頃は特に、ピアノに対しての例外は作らなかった。お正月であろうが運動会であろうが必ず練習はするように習慣付けていた』と話してくれたんです」と村上さん。母親の言葉から、ピアノを弾くことが当たり前になっていることに気づかされたと続けました。
2015年、熊本県の「くまもと若手芸術家海外チャレンジ事業」で、2週間のドイツ留学をした村上さん。修了演奏会では、初めて海外のお客さんの前で演奏を披露しました。「演奏終了後のお客さんからの拍手や歓声がとても暖かかったことが印象的でした」と当時のことを振り返ります。ドイツに行く1年前には、大好きなショパンの故郷・ポーランドの首都ワルシャワにも短期留学をしました。「新人演奏会ではリストが編曲をした曲を演奏したので、リストの故郷のハンガリーにも行ってみたいですね」とピアノを学ぶ意欲が止まらない村上さん。
そんな村上さんの演奏を、3月に聴くことができます。3月10日にRKK熊本放送局でアトリウムコンサートへ出演予定です。
皆さんぜひ会場で、村上さんの演奏を目で見て、耳で聴いて、心で感じでみてください。
(2017年1月31日掲載)
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