アカペラの楽しさを届けたい![アカペラサークル Higo-Pella]

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サークルメンバーは約200名!基礎から学ぶアカペラ

image02.jpg 無伴奏で、歌声だけでその場の空気を包み込むアカペラは、他の音楽演奏とまた違った感動を届けてくれる音楽。そんなアカペラを楽しめるサークルが「Higo-pella(ひごペラ)」です。Higo-pellaは、熊本大学を中心とした県内の大学生で構成されています。メンバーは約200名で、それぞれがいくつかの「バンド」と呼ばれるチームを組み、バンド毎に活動しています。
その主要メンバーになっているのが、元々アカペラが好きだったという理学部2年で、部長の上野恵大さんと教育学部2年で統括企画長の福井真歩さん。福井さんは、高校生のとき、無料動画サイトでHigo-Pellaを見たことがきっかけで岐阜県から熊本大学へやって来ました。
所属しているバンド数は「把握しているだけで、70ほど。実際はもっとあると思います」と福井さん。バンドを掛け持ちしている人も多く、福井さんも3つのバンドを掛け持ちします。練習はバンド毎に行われており、週1回や、月2回などさまざま。メンバーの状況にあわせた自由度の高さが、続けやすい理由だと福井さんは考えます。
メンバーには、大学から始める人もたくさんいます。福井さんも上野さんもアカペラは大学から。先輩に発声や呼吸、リズムなど基本的なことを教えてもらいました。時には、アカペラ界の著名人を講師として招き、ワークショップを開くこともあるそうです。「上手な人をさらに伸ばしながら、下の人も底上げしていくのが理想です」と上野さん。「動画や音声だけでは感じられない、生でしか伝わらない部分もあるので、自分も先輩から教えてもらいながら、後輩にも伝えていけたらと思っています」。

お客さんありきの楽しさ

image03.jpg 5歳からピアノとエレクトーンをしていた上野さん。大学でも何か音楽をしたい、と思い、Higo-Pellaに入りました。Higo-Pellaについて上野さんは、「ただただ楽しい!」と話します。「アカペラは声が楽器なので、その日のコンディションによって、声や音程が変わることもしばしば。でも、メンバーのベクトルの向きがそろっていると、ぴったりとはまるんです。この瞬間が、アカペラの難しさでもあり、楽しさでもあると思います」。
「でも、自分たちが歌っていて楽しいだけじゃダメなんです。私たちのやっていることは、お客さんありきの楽しさだと思っています」と福井さん。上野さんも「お客さんの笑顔を見ると、一体感が生まれたように感じます。だから、今は歌詞をどうしたら上手く届けられるか、伝えられるか、を頑張って練習しています」と続けます。

出演バンドが毎回違う!だから毎回楽しめるHigo-Pellive

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Higo-Pellaの主な活動がマンスリーライブ「Higo-Pellive!」。2016年11月19日、熊本大学工学部百周年記念館を会場に開催しました。「元々、教室を使ってのミニライブなどはよく行っていましたが、会場を借りて行うライブは2回目です」と上野さん。月ごとのライブとあって、前の月のライブ終了後から準備を進め、翌月のライブに向けて、またすぐに取り掛かっています。
マンスリーライブ以外にも依頼があればさまざまなイベントに出演。これまで、他大学のアカペラサークルのイベントや熊本県内のイベントに出演しました。その中で上野さんが一番緊張したイベントは、2016年3月にANAクラウンプラザホテルで行われた東日本大震災の復興支援イベントでした。イベントのことを鹿児島にいらっしゃるご両親に伝えると、わざわざご両親が鹿児島から駆けつけられたそうです。「親の前で歌うのは初めてだったので、緊張して声が出ませんでした」と上野さん。
11月のライブでは司会者を務めた福井さん。「日程調整ができるバンドが出演するので、1回のライブで出演するのは6バンドほど。お客さんも来るたびにバンドが異なるから毎回楽しいと思います」と上野さん。福井さんも「アカペラをやったことがない人に来てもらいたいですね」と話します。
アカペラ歴2年目の2人ですが、上野さんは2016年9月10日に行われたアマチュアアカペラの大会の九州予選を突破し、2017年2月23日に九州代表として全国大会に出場します。「stella(ステラ)という名前のバンドです。stellaとはイタリア語で『星』という意味。九州を背負っているので、熊本、そして九州の星になれるように優勝目指します!」と意気込みはバッチリ。3月には福岡で凱旋ライブを行う予定です。
アカペラの醍醐味は、人が集まれば、いつでもどこでもできること。皆さんもHigo-Pellaでアカペラに挑戦してみませんか?
(2016年12月27日掲載)
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