九州初インカレ1回戦突破を目指せ![アイスホッケー部]

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ほとんどが初心者!「お尻はアザだらけ」

image02.jpg ひんやりとするスケートリンク。吐き出す息は白く見えます。その中を熊本大学アイスホッケー部のメンバーは、まるで地面の上を走るかのように氷の上を勢いよく走ります。手に持ったステッキを操って、直径7.62cm、高さ2.54cmのパックをパスしたり、キャッチしたりしつつ、ゴールへ。「部員はプレイヤーが16名とマネージャーが6名です。プレイヤーはほとんどが初心者。僕も大学からアイスホッケーを始めました」と話すのは、キャプテンの工学部3年の牛場浩介さん。
牛場さんは、高校時代はサッカー部に所蔵していたそうです。「大学へ入学したときに新しいことを始めてみたいと思いました。そのときにアイスホッケー部の先輩から勧誘を受けて、久留米であった新歓試合を見に行きました。それを見て、カッコイイな~!って思って入部を決めました」と牛場さん。アイスホッケーはウインタースポーツですが、久留米にオールシーズン開いているスケートリンクがあるので、オフシーズンの春~秋は週2回、久留米のリンクに練習に行くそうです。「週3回は陸上で走り込みをします。氷の上でブレーキをかけるには、陸上以上に足の筋肉を使うんです。しっかりと筋肉を鍛えておくことが大切なんです」。また、週2回、リンクでの練習もあるので、初心者の新入部員でも1~2ヶ月ほどで滑れるようになるそうです。しかし、今までの練習を振り返って、牛場さんが一番苦労したことは「スケーティング」とのこと。「一般営業時間中にリンクへ行って練習をしていました。何度も何度も転んで、お尻はアザだらけになりました」と牛場さんは苦笑いです。
シーズンに入ると、熊本のスケートリンクで練習をします。一般営業時間外に練習をするので、練習開始は21時から!「熊本でスケートリンクといったら、アクアドームか菊陽町のアスパの2つしかないので、みんな、原付などを使って自力で行きます。ステッキ担ぎながら(笑)」と牛場さん。スケート靴や防具なども全て自前でそろえなければなりません。「最初はOBの方が使われていたものを使うのですが、少しずつ自分の道具を揃えていくんです。全部揃うまでにはすごくお金もかかりますが、愛着も湧いています」と牛場さんは笑います。

九州チーム、インカレ史上初勝利を目指して!その結果は…

image03.jpg ツライ一面がありながらも、牛場さんがアイスホッケーを続けているのは、アイスホッケーの楽しさを実感しているから。「試合で良いプレーが出来ると嬉しいですね」と満面の笑みで牛場さんは言いました。「反対に、失敗したとしても、どこがいけなかったのか、チームで話し合いながら改善していくのも良いところだと思っています。チームプレーならではの良さですね」。
牛場さんの初試合は、2年生の春にあった新歓試合。そして「一番印象に残っている試合は、2016年1月にあったインカレです」だとか。熊大アイスホッケー部は2015年の秋に行われた九州大会で優勝し、26年ぶりにインカレへ出場したのです。「実は九州チームがインカレで1回戦を突破したことは今までなかったんです。だから、史上初の1回戦突破を目指してメンバー全員で意気込んでいたんです」。しかし、その結果は、京都の龍谷大学に3-2で1回戦敗退…。牛場さんも試合に出場しており、「すごく悔しかった!」と力を込めて話します。「第2ピリオドまでは熊大が優勢だったんですが、第3ピリオドで逆転されてしまいました…。でも、全国のレベルがわかって良い経験だったなとも思っています」。

OBが築いた歴史や思いを引き継いで…

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牛場さんは36代目のキャプテン。1つ上の先輩が35代目ということで、2015年は35周年の記念行事がありました。「OBの方をお招きして、OB戦をして、ホテル日航で祝賀会を開きました」。アイスホッケー部の活動は、OBの方の支援があってこそ、と牛場さんは話します。「インカレに出場するときも、支援金を頂きました」。現役引退後は、現在の指導が率いている成年チームに入るOBが多いそうです。牛場さんは「僕もゆくゆくはそのチームに入るつもりです」と話します。
「1つ上の先輩が、九州大会で優勝をしているのでプレッシャーを感じています」とキャプテンとしての立場で自分の気持ちを牛場さんは話してくれました。しかし、「福岡大学には負けているんです。大会はリーグ戦で、勝敗数で優勝が決まりました。僕たちの代では、全勝で優勝したい!」と今後の目標を力強く話してくれました。「そして、インカレに出場して、今度こそ九州チームで初の1回戦突破を目指します!」。先輩が果たせなかった夢に向かって、新体制のアイスホッケー部は走っていきます。
(2016年3月29日掲載)
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