先輩たちと交わした約束。“一部リーグに昇格を!”

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率直に意見交換することで、高め合う

image_02.jpg 毎週木曜午後の黒髪北キャンパス体育館では、「ファイトー!」「ナイスパス!」という掛け声とともに、黄色いハンドボールが飛び交います。「熊本大学女子ハンドボール部」(以下、女子ハンド部)は、熊本県内で唯一の大学女子ハンドボール部です。
今年度に行われた「九州学生ハンドボールリーグ春季大会」で、念願の一部リーグに昇格したものの、「秋季リーグ」では力及ばず、二部に降格するという苦い経験をしました。現在、代が変わった新生女子ハンドボール部は、先輩たちと約束した“一部リーグへの再昇格” を目指し、心意気も新たに練習に励んでいます。
10人のメンバーで切磋琢磨する女子ハンド部の皆さん。7人でプレイするハンドボールは、試合の流れを作る司令塔やロングシュートで得点を狙うオフェンスの要、相手に密着してプレッシャーを掛けるディフェンスの核など、一人一人が役割を担い、チームワークで得点を競うスポーツです。フォーメーションに沿った攻撃と守備を行うには、メンバーそれぞれの実力が問われます。
大学に入ってからハンドボールを始めた初心者も多いことから「後輩たちのレベルに合わせて、声掛けなどを工夫しています」と語るのは、第十二代副部長の教育学部3年・西山奈那さん。「初心者の後輩がミスしたら、その都度“こうした方がいいよ”とアドバイスし、経験を積んだメンバーには問題点だけを伝えて、自分の頭で解決策を考えてもらうような指導を心掛けています」。厳しい練習の中にも、部員の誕生日にはサプライズケーキをプレゼントするなど、和気あいあいとした時間を大切にする一方で、プレイのいいところだけでなく悪いところも、先輩後輩の壁を越えて率直に言い合えるオープンな関係が持ち味です。

悔しさをバネに、練習を重ねて

image_03.jpg 「春季リーグで念願の一部リーグに昇格し、その後二部リーグに降格したことは、チームにとって大きな学びだった」と語る西山さん。春に昇格を決めた時は、うれしさの反面、“これからどうしよう”というメンバーの不安も強かったのだそうです。昇格後の試合では、持ち味である伸び伸びとしたプレイができず、“精神面の弱さ”が反省材料として残りました。その後、スピードや迫力に勝る男子ハンド部や社会人との合同練習、千原台高校の女子生徒たちとの練習など、弱点克服に向けたさまざまなプログラムを強化。「高校生は、失敗しても、引きずらないんです。すぐに立ち直って“次のプレイで取り返そう”と前向きでエネルギッシュ。とても刺激になりますね」。

ディフェンスをかわし、シュートが決まった瞬間は最高!

image_04.jpg 先代が引退し、新チームが引き継いだ後に、エースが休部するいう出来事も。「エース不在で下がったチーム力を、個々の力を上げていくことでカバーしたい」と、練習にも力が入ります。現在は、春の大会に向けてのレギュラー選定や、ポジション決めなどを行う大事な時期。7人のレギュラー枠を争うことから、レギュラーの座を逃したメンバーに対するフォローも忘れません。「まずは、いいところをほめます。なぜダメだったのかを自分の力で考えることができるようになると、プレーも変わってくるんです」と西山さん。また、部長としてチームを率いる文学部3年生・榎木園由樹さんは「西山は、ストレートに伝えるタイプ。私は黙って見守るタイプ。それぞれの持ち味で後輩たちを引っ張っていくことで、想いは伝わると思います」。
「ディフェンスをかわして、シュートが決まったときの爽快感は最高!」と語る女子ハンド部の皆さん。一部リーグ復帰に向け、新たな部員の獲得も視野に入れつつ、現メンバーの実力アップを目指して厳しい練習に力を注ぎます。部をけん引する二人は、「初心者でもOKなので、ぜひ見学に来てください」とさわやかな笑顔を残し、コートへと飛び出していきました。一部リーグで活躍する日を目指して、がんばれ!女子ハンドボール部!!
(2015年1月23日掲載)
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