巻き起こせ!“ロアッソ”ムーブメント

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“ロアッソ”がんばれ!の意義

image_02.jpg 「絆 My Hometown 180万馬力」をスローガンに掲げ、2014シーズンを迎えた「ロアッソ熊本」。熊本県民180万人の馬力の絆を深め、「日本一地域に根差したクラブを目指す」という思いの下、1部リーグ昇格を目指して戦いを繰り広げています。

「もっと地元の学生たちで熱く盛り上げたい」と「ロアッソ熊本」の応援活動に取り組んでいるサークルが「R&G」。「ロアッソ熊本と学生の村」というネーミングに思いを込めて、熊大の学生有志5人を中心にオリジナル横断幕を作製し、ホームゲーム会場でのイベントを開催しています。

代表の自然科学研究科2年の永松拓土さんは、幼いころからサッカーに親しんできたスポーツ少年。「“ロアッソ”の試合に行ってみると、スタンドで応援している熊本の若者の姿がとても少ないんですよ。人と人をつなぐのは、スポーツならではの大きな力の一つ。そこでスポーツを通じて、学生同士がつながっていけるような活動はできないかと考えたんです」とR&G結成当時を振り返ります。

「“ロアッソ”がんばれ!」「熊本がんばれ!」と声に出して応援することに価値があるという永松さん。声に出すことが、“熊本人”としての誇りと“ロアッソ愛”を育むことにつながります。サークル活動に力を注げるのも後1年になった時に、“ロアッソ”を核に何かできないかと考え、有志に声を掛けたことから活動がスタート。2月から始まった活動は、少しずつ形を変えながら、広がってきました。

SNSを活用し、広げる人の輪

image_03-1.jpg “ロアッソ”の魅力は、他のJリーグチームに比べるとサポーターは少ないけれど、繋がりが強いことだとメンバーは皆、口を揃えます。「“ロアッソ”はJFL(日本フットボールリーグ)昇格からJリーグへと、社会人クラブチームの時代から県民とともに勝ち上がってきたチームです。だからこそ私たちも一緒に戦っている思いが強いんですよ」とその思いを聞かせてくれたのは、自然科学研究科2年・香武秀和さん。どうやって学生をつなぎ、サポーターを増やすかと考え、取り組んだのはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)を活用した情報発信でした。
「しりとりでつながるばい!! ロアッソユニフォームリレー~熊本大好きな学生をロアッソユニフォームでつなげよう~」は、人気のコンテンツ。学内外の女子学生が“ロアッソ”のユニフォーム姿で登場し、しりとりの答えを披露。ユニフォームを次の登場者に渡し、“ロアッソ”を応援する“ロアッソ女子”の輪を広げていきます。
「SNSの情報発信ツールとしての力を生かし、“ロアッソ”をキーワードに熊本への思いを語ってもらいます」と永松さん。「友人が出ていたら見たいと思うし、実際に見るでしょう。口コミも含めて、コンテンツからの広がりを期待しています」と香さんの言葉にも力がこもります。

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唯一の女子メンバーである工学部4年・清水愛美さんは、「“ロアッソ”に興味を持つための入口は、いくつあってもいいと思うんです。イケメンの選手のファンになり、応援するのもいい。スタンドを学生で埋め尽くしたいですね。ロアッソレッド一色に染めたい!」と、目を輝かせて語ってくれました。

社会に出て“生きる力”を養う

image_04.jpg 4月26日、「V・ファーレン長崎」戦が行われるホームスタジアム「うまかな・よかなスタジアム」に、R&Gのメンバーの姿がありました。試合の前に「もし100人で缶けりをしたら!?」というイベントを開催したのです。「参加したのは約60人。私たち自身とても楽しかったし、これをきっかけに“ロアッソ”を好きになったという参加者の声も届きました。しかし集客や当日の運営については反省点も多いですね。メンバーを増やす必要性を痛感しました」と永松さん。今回のイベントを通して、今後も活動を続けて行く意義を手にしたといいます。

少しずつ大きくなっていく“ロアッソ”の輪。今年度の目標に、サークルとしての基盤を作り、SNSをさらに活用し、学生たちにアプローチする仕掛け作りを掲げています。「各大学のイベントに参加して、さらに他大学とのつながりを広げたいですね」と語るのは香武さん。“ロアッソ”のホームスタジアムで「1分間1000人が輪になって手をつなぐ」というギネスに挑戦するイベントなども実現したいとメンバーは意気込みます。

「サポーター2団体とコラボして、応援を体感する機会を作ったり、クラブ側に協力をお願いして選手のインタビューなど発信していけたらいいですね」と清水さん。「イベントは継続していくことが大切なので、月に1度開催できることが目標です。そのためにもメンバー増は必須。自分たちで企画し、実現する経験は、社会に出てからもきっと役に立つ大きな力になると思います。まずは一人でも多くの人にイベント等に参加してもらい、主体的になって取り組もうという気持ちになってもらうためにも、私たちが楽しんで、生き生きと活動することが大切ですね」と永松さんも力強く話してくれました。

スタンドが深紅に染まる日を目指して、5人の学生たちからスタートした活動が、いつか“ロアッソ”ムーブメントを巻き起こす。その日に向かって、R&Gは走り続けます。

(2014年7月8日掲載)

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