「日本を一本に~日本全国たすきリレー~ inくまもと」 熊本の思いよ、福島に届け!!

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アクションを起こすぞ!!

people01.jpg 2012年2月8日(水)から3月11日(日)にかけて、全国で震災復興イベント「日本を一本に~日本全国たすきリレー~」が開催されています。
沖縄と愛媛をそれぞれ出発点とする日本海側と太平洋側の2ルートに分かれ、全国47都道府県各地域において47キロのコースを設定。ランナー一人当たり最低1キロを走り福島までたすきをつなぐというものです。同時に、各地域で福島へのメッセージを集めたり、ランナーや道行く人々の笑顔をカメラに収めて福島へ届けます。企画したのは、福島の学生が設立した「JASP(Japan All Student Project)」。その支部が全国に設立され、各県の運営を行っています。
熊本では、熊本支部として県内の高校・大学生の有志20名で構成する「JASPくまもと」が設立され、2月18日(土)に市内で「日本を一本に~日本全国たすきリレー inくまもと~」を実施しました。福島に届けるメッセージ集めや笑顔写真の撮影以外に、福島出身のミュージシャン「猪苗代湖(いなわしろこ)ズ」の歌「I love you & I need you ふくしま」のワンフレーズをランナーに歌ってもらい、独自にプロモーションビデオも作成。それらは、たすきリレー最終日の3月11日(日)、福島で行われる全国学生復興イベント「JASP in FUKUSHIMA」の献花台に捧げます。

震災の記憶を風化させてはいけない!

people02.jpg 「JASPくまもと」の代表を務めた熊本大学文学部1年・平 芙実加(たいら ふみか)さんは、昨年の夏、被災地でボランティア活動を終えて帰熊した際、友人や一般の人々の震災に対する記憶が風化しているのを痛感。もう一度震災について考えるきっかけを作れないかと考えていたちょうどその時、今回の企画を知ったそう。「震災の記憶を風化させてはいけない!」という強い気持ちが彼女を行動に駆り立てました。
平さんは、「フェイスブック」、「ツイッター」、「ブログ」などのインターネットを通じて今回の企画を知らせ、スタッフを募集。すると「何か少しでも福島の役に立ちたい」と考える学生が徐々に集まりました。
集まったスタッフで、まずはコース決めから着手。ランナーの安全を重視するために歩道が広く平坦な道を選び、バイクや自転車で何度もコース確認をしたというスタッフたち。コース設定は一番神経を使う内容で、しかも時期的に寒かったということもありその苦労は隠せません。さらに、ランナーにコースを紹介するためにビデオ撮影・編集も行うというプロ顔負けの運営ぶりです。また、ラジオ・テレビに出演し多くの人々にイベントの参加を促すなど本番に向けた準備を着々と進めました。

次のアクションにつなげよう!

people03.jpg 寒さが身に染みる本番当日。スタッフの表情は寒さを吹き飛ばすような笑顔にあふれ、体全体からエネルギーがみなぎっていました。
10:00、いよいよ第一走者がスタート!スタッフの動きは活発になります。中継地点に先回りしてランナーとランナーの橋渡しをするチーム、自転車で並走しながらランナーの様子をインターネットで随時配信するチーム、写真やビデオ撮影をするチーム、福島へ届けるメッセージを白布に集めるチームの4つに分かれ、それぞれ分刻みで動きます。情報発信を担当した医学部医学科香田 将英(こうだ まさひで)さんは、「福島へ思いをはせる一瞬一瞬を少しでも多くの人と共有したい」とその思いはひとしおです。
また福島へ届ける白布は、熊本の人々のメッセージであっという間に埋め尽くされました。「いまだ連絡が取れない被災地の友人を思いながら走りました。福島へのメッセージは、小さな子どもからご年配の方まで一目見てわかるように“にっこりマーク”を描きました!」と話すのは20代男性ランナー。その表情は充実感に満たされていました。

はらはらと雪が舞う中、18:00前には最終ランナーがゴール!!アンカーを務めた40代男性を、スタッフや走り終えたランナー、さらに応援に駆け付けた市民が取り囲み歓声に沸きました。
ランナーとして参加した熊大教育学部保健体育科2年・松元 祐志(ゆうじ)さんは「最初、このイベントをする意味はあるのかと思っていたけれど、多くの人と福島への思いを共有できた今、参加して良かったと思います。今度は実際に現地でボランティア活動をしたい」とその瞳に迷いはありません。平さんは「皆さんのお陰で、宮崎からつないだたすきを今度は佐賀へつなげることができます!今後もこの思いを持続させ、次のアクションにつなげていきましょう!」と笑顔で締めくくりました。
今回、福島へ届ける白布に集まったメッセージは約80名分。そして参加した市民ランナーは約45名、沿道からはたくさんの応援がありました。さらに、新聞やラジオ、テレビにも取り上げられ、「震災の記憶を風化させてはいけない!」というスタッフの思いは、多くの人々の心に届き、着実に熊本を動かす原動力になっていました。

JASPくまもとの「たすきリレーブログ」

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(2012年3月7日掲載)

information

  • 2012月3月11日(日)に全国学生復興イベント「JASP in FUKUSHIMA」が開催されます
    福島が、新たな一歩を踏み出すきっかけになるようにという思いで開催されます。
    「全国たすきリレーファイナル」、音楽、花のアートなどイベント盛りだくさん!
    インターネットでも随時配信されるので、ぜひご覧ください。
    日時 2012年3月10日(土)・11日(日)
    場所 福島市中心市街地 まちなか広場およびパセオ470
    企画・運営 JASP(全国学生プロジェクト)実行委員会
    入場料 無料
    JASP公式サイト http://watalucky.com/jasp/
    「ツイッター」のアカウント @3_11jasp

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