「行ってみなっせ!岩手」 東北に旅行をすることが、復興応援となる。

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考えるよりも行動を!

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東北の復興応援と学生の企業インターンシップ(職業体験)を目的に行われている「東北復興応援!岩手観光プロモーションプロジェクト」。熊本県内の大学生(熊本大学・熊本県立大学・熊本学園大学・九州ルーテル学院大学・熊本保健科学大学)の学生15名が、岩手県に1週間滞在しボランティア活動や観光資源を視察。その後2011年11月~2012年2月中旬までの約3カ月間、岩手の観光PRと旅行商品の販売実習を行なっています。

熊本大学からは、リーダーを務める工学部3年・横尾正将さんをはじめ文学部2年・菅本香菜さん、法学部2年・山口春香さん、工学部3年・井形友彦さん、法学部3年・藤野直美さんの5人が参加。横尾さんは東日本大震災発生後、「考えるよりも行動を」と今回のプロジェクトへの参加を決意しました。メンバーである菅本さんは「復興応援の募金活動だけでは現状は分からない。リアルな現場を体感したい」との思いで参加。また山口さんは「中学校3年生の時にジャワ島中部地震の取材に行かせてもらったことがある。東北もあのような凄惨な状況にあるのかと想像したら居ても立ってもいられず参加しました」と言います。

それぞれが揺るぎない信念を持ち、一筋の光を見出そうと使命感にあふれるメンバーたちです。

自分たちの言葉で伝える

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現地で行ったボランティア活動は“がれき”の撤去。「最初は現地で“がれき”の山に目を覆い、言葉を失いました。『百聞は一見に如かず』ですね。作業を進める中でも、行方不明者の遺骨が出てくる可能性のある場所でもあり、“がれき”とは思えませんでした。片方しかない子どもの靴や家族写真などが出てくると、生活の一部がそのまま流されたのだと改めて思い知らされましたし、現実を目の当たりにしてさすがに落ち込みました」と活動を振り返るメンバーたちは心なしか涙ぐんでいました。

しかし、ボランティアセンター職員の「その先の未来に繋げていこう」という言葉にハッとさせられたそう。厳しい現実を直視するのは非常につらい。しかしそれを嘆き哀れみ続けても何も解決しないし前には進めないと励まし合い、それぞれが自らを奮い立たせたと言います。その気付きは「実際に被災地で活動して実感したことや観光地視察での感動などを自分たちの言葉で伝えたい!!」と、メンバーたちの気持ちを確かなものにさせました。

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微力だけれど無力ではない

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観光PRと連動して販売実習している旅行商品は、世界遺産平泉と花巻温泉を巡る旅や、被災地ボランティアを行うものなど計5つを展開。テレビ、ラジオ、インターネットをはじめ、街中でのチラシ配りや年配者向けのおけいこ教室などに出向きPR活動をしました。メンバーは、日報や週1回の定例会議を通じて互いに成功談や失敗談などを報告、共有し合いながら活動方法を模索。一般の方々の認知度は徐々に高くなったものの、「岩手へ旅行をする」という行動にまでなかなか結びつかず悪戦苦闘の日々。しかし、コツコツと努力を積み重ね、団体ツアーの送客などで多くの実績が出てきました。

プロジェクトは2月をもって終了しますが、中には個人としてプロジェクト終了後も活動を続けていくというメンバーもいます。「とにかく一般の方々一人一人に、自分たちの思いを粘り強く伝えていくしかない」と話す井形さんは気概に満ちています。藤野さんは「被災者の方々は思った以上にアクティブで逆に元気をいただいた。被災者の心は津波に流されていない!実際に岩手に行った者として、現地のことをより多くの方に知ってもらうために私たちには責任があります。私たちの取り組みは微力だけれど無力ではない!諦めません」と力強く語ります。

彼ら・彼女らの地に足の着いた行動は、必ずや実を結ぶでしょう。今後の活動も要チェックです!

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information

  • NHK「ここはふるさと旅するラジオ」に出演します
    全国を旅しながらふるさとの魅力や地域の話題、人々のやる気、元気、本気を伝え、その模様をラジオで生中継される「ここはふるさと旅するラジオ」に、「行ってみなっせ!岩手東北復興応援・岩手観光プロモーションプロジェクト」チームが出演します。熊大構内で公開生放送されます。実際に活動するメンバーの生の声をぜひ聴いてください!

    日時 2012年2月16日(木) 12:30~12:55
    場所 熊本大学学生会館食堂横ロビー

お問い合わせ
マーケティング推進部 広報戦略ユニット
096-342-3122