熊薬から地域を盛り上げる「蕃滋祭」

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「薬学展」から「蕃滋祭」へ

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本学薬学部で毎年行なわれていた「薬学展」は、今年から薬学部の前身:蕃滋園により「蕃滋祭」とその名を新たに、いよいよ第1回の開催を迎えます。この蕃滋祭を取り仕切るのは、薬学部3年生の中から集まった有志14名。8月から始めた準備もいよいよ大詰め、「昨年の熊薬創立125周年記念事業以上に盛り上げたい!」と意気込みもひとしおです。

「蕃滋祭を通して、熊薬が日々どんなことをしているのか、そして薬学とはどういうものなのか、もっと地域の人々に興味を持ってもらいたいですね」と話すのは実行委員長の西田健人さん。地域の人々も一緒になって楽しめる大学祭にしたいと、今年はスペシャルプロジェクトとして「YANAGIMAN Project」を企画しました。

“大人”との関わりから学んだこと

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熊薬OBであり、ケツメイシや加藤ミリヤなど数多くのアーティストを手掛ける音楽プロデューサー・YANAGIMANさんを迎え、熊本発のアーティストを育てようというYANAGIMAN Project。地元から発掘したアーティストをYANAGIMANさんがプロデュースし、有名になったアーティストに地域活動へ参加してもらい、地元地域を元気づけ、盛り上げるのが狙い。今回はYANAGIMANさんがプロデュースするアーティストの中から、めざましい活躍をみせるKenshiroさん(熊本出身)をお迎えします。

こうした企画の立ち上げや、ゲストの出演交渉、打ち合わせなども実行委員会メンバーが行い、運営費を賄うために地域の薬局や飲食店、スーパーなどへ広告協賛のお願いにも回りました。「準備期間中は、たくさんの“大人”と関わりました。お願いをするときには突然訪問するのではなく、事前に連絡を入れた方が良いとか、普段学生同士なら許されていることも“大人”には通用しないこともある。相手のことを考え、先を読みながら行動することの大切さを学びました。」と西田さん。またパンフレットやチラシの制作の中心に立った前田亜梨沙さんは「一つのイベントにこれだけたくさんの人が関わることに驚きました。こうした催しがあると、表面の楽しさだけではなくて裏方が気になるようになり、見る目が変わってきていることを実感しています」と話します。

“Yakushin”する熊薬!

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蕃滋祭を通して、物事はたくさんの人とのつながりによって成り立っていることを学んだという西田さんと前田さん。特に西田さんは、実行委員長としてメンバーの意見をまとめる難しさや、リーダーとしてどうあるか考えさせられることもあったそう。会議にメンバーがそろわなかったり、時には不穏な空気が流れたこともありました。しかし、そんな日々を共に過ごしたからこそ、実行委員会メンバーの結束は強くなったといいます。

今年の蕃滋祭テーマは「Yakushin(薬進、躍進)」。これからの薬学の進歩と飛躍を願ったこの言葉は、一歩“大人”に近づいた彼らにも当てはまる言葉です。そして「蕃滋祭」を成功させ、さらに一回りも二回りも成長した彼らは未来に向けて“Yakushin”していくことでしょう。

(2011年11月2日掲載)

information

  • 第1回 蕃滋祭
    2011年11月5日(土)~6日(日)に「第1回 蕃滋祭」を開催。模擬講義や公開実験、薬剤師実験など、専門知識がなくても楽しめる体験など、お楽しみ盛りだくさんです。6日(日)13:00~は熊薬体育館でスペシャルライブも行います。

    日時 2011年11月5日(土)~6日(日) 11:00~13:00
    場所 熊本大学薬学部( 大江地区
    http://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/banjisai/fan_zi_ji/toppu.html

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