新年の言葉

熊本大学長 崎元達郎 明けましておめでとうございます。

いよいよ本学が国立大学法人熊本大学となる年明けを迎え身の引き締まる思いであります。

明るさの見えない経済状況、行財政の構造改革の中の厳しさ、困難さは大学にとっても例外ではありません。

本学では、国際水準の教育による人材育成と高度な学術研究、先端医療、地域医療を実施し、また、科学技術創造立国、知的財産立国を支える為に、より良い熊本大学を創るべく全構成員が一致協力して努力していただいており、深く感謝いたしております。

その結果として、昨年は秋山自然科学研究科教授をリーダーとする拠点研究プロジェクトが21世紀COEプログラムの「その他工学」分野に関する事業として採択されたのをはじめとして、地域貢献特別支援事業、知的財産推進本部事業、特色ある大学教育支援プログラム(教育COE)など、文部科学省関連の競争的資金はすべて獲得することができました。

昨年末の平成16年度予算内示で設置を認められました法曹養成研究科(法科大学院)と医学部保健学科では、
この4月より新入生を迎えることになります。

法人化に際しての私の基本的な考え方を申し上げますと、



学問の自由や大学の自治の理念を踏まえ、自主的・自律的な運営を確保すること。
国際水準の人材養成と知の継承、新たな知的価値の創造という大学の使命を確実に果たし続けることによる社会貢献
教育の機会均等、基礎研究の充実、先端医療・高度地域医療の継承など競争的状況や経営になじまない部分を重視し守ること。
地域に根ざしつつ、世界に発信することができる特長ある大学を目指すこと
教職員としての意識を高め、意欲や夢を持って楽しく働ける大学を目指すとともに学生
本位の運営を心がけること。

以上の5点であります。

私共は、一人ひとりの意識改変による大学改革の推進と競争的環境の中での国立大学法人熊本大学の更なる発展に努力する所存です。

年頭にあたり、2003年の輝かしい成果を踏まえて、2004年が更なる発展の年となるよう、学内外関係各位のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

熊本大学長
崎元達郎




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