第7回東京連合同窓会を開催しました
「第7回熊本大学東京連合同窓会」が、平成29年12月2日(土)東京ガーデンパレスにおいて、原田信志熊本大学長(昭和50年医学部卒)、熊本大学役職員および各同窓会会長などの来賓を招き、合計170名の参加者を得て開催されました。
総会では、瀬崎徳久会長(東京熊杏会会長、昭和50年医学部卒)、二塚信熊本大学同窓会連合会会長(熊杏会会長、昭和39年医学部卒)からの挨拶のほか、来賓・役員等紹介、平成27~29年度卒業生表彰受賞者の紹介が行われました。
引き続き行われた講演会では、原田学長から「熊本大学の復興について」と題した基調講演が、松村保広氏(国立がん研究センター先端医療開発センター新薬開発分野長、昭和56年医学部卒)から「抗体医薬の多様性と事業開発」と題した特別講演が行われました。
基調講演では、原田学長から平成28年(2016年)熊本地震の被害状況とその復旧と復興の進捗について報告がありました。熊本大学が、教育研究環境の復旧のみならず地域の復興に向けた取組を、学長のリーダーシップの下で全学一丸となって迅速に実施したことが、11月に発表された国立大学法人等の平成28年度評価においても、「特筆すべき進捗状況にある」との最高位の評価をうけたとの紹介があり、今後も教育・研究・社会貢献のさらなる高度化にむけて邁進することについて同窓会からの理解と協力を賜りたいとの依頼がありました。
- 基調講演の資料は こちら (PDF 4.0MB)
特別講演では、2016年トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞者としても著名な松村保広氏から、熊本大学在籍中の1986年に論文発表したEPR効果(がん組織には高分子が本質的に集積する)の発見とがん細胞にだけに薬を届けるDDS治療の推進の経緯について報告があり、近年は腫瘍間質を標的にしたCAST療法に取り組み大腸がん新規特異抗体による医薬開発とその臨床の事業化を進めているとの紹介があった。流行りの研究に惑わされることなく、データと喧嘩しないという着実な研究スタイルと、大切な進路は自分で決め、安全よりも冒険を選択し、自己責任で後悔しない、という松村氏の積極果敢な姿勢は、若い時代の熊本での経験が活かされていると述べられ、今後も熊本大学における若き研究者や学生の育成に期待をしているとエールを送られました。
講演会終了後に開催された交流会では、まず古島幹雄熊本大学理事(副学長、昭和51年理学部卒)、峯健二関西連合同窓会会長(昭和52年工学部卒)、安田宏正九州連合同窓会会長(昭和42年法文学部卒)からの挨拶と祝辞が述べられ、江口工顧問(昭和28年工学部卒)の発声により乾杯が行われ、参加者 は賑やかに世代や学部を超えた交流を楽しみました。
交流会の終盤では、体育会応援団の中村あゆみ氏(応援団リーダー部第44代団長、理学部2年)と応援団OBによる“巻頭言”と“五高寮歌”が披露され、参加者による合唱が高らかに会場に響き渡りました。最後に、今村 遼平副会長(昭和38年理学部卒)から挨拶があり、謝意が述 べられ、盛況のうちに会は終了となりました。
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