「地下と地上の文化財散歩」を開催しました

平成25年5月20日(月)~24日(金)、黒髪キャンパスの北地区と南地区において、「地下と地上の文化財散歩」を開催しました(共催:五高記念館、後援:熊本大学五高記念館友の会)。

熊本大学は県内有数の遺跡の上に立地しており、キャンパス開発工事等の地下の掘り下げにより遺跡の破壊が避けられない場合、埋蔵文化財調査センターが事前に発掘調査を行っています。発掘調査によってわかってきたキャンパスの地下の歴史を知っていただこうと、文化財散歩を企画しました。

5月20日(月)~22日(水)は黒髪キャンパス北地区に見学コースを設け、赤門(集合)→附属図書館南棟→くすのき会館→五高記念館→武夫原グラウンド→文化部サークル棟の順で歩きました。図書館南棟の下にはかつて奈良・平安時代の重要な遺跡があり、文化部サークル棟の下では学内でも古い時期に相当する縄文土器(約9,000~8,000年前)が出土しています。

5月23日(木)・24日(金)は黒髪キャンパス南地区を見学地とし、総合情報基盤センター(集合)→工学部研究資料館→百周年記念館→工学部研究棟→総合研究棟→埋蔵文化財調査センターのコースを巡りました。工学部研究棟が弥生時代の甕棺墓地だったことはほとんど知られておらず、埋蔵文化財調査センターでは実際に甕棺の実物を見ていただきました。

5日間の期間中、延39名の参加がありました。参加者の方からは「大学の下にこんな遺跡があるとは知らなかった。」「来年も参加したい。」などの感想が寄せられました。今後も身近な歴史を体感できる機会を作っていきたいと思います。

本企画にご協力くださった関係部局の皆様、学内外からご参加くださった皆様方、ご協力誠に有難うございました

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集合場所でのガイダンス
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移動の様子
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現地見学(附属図書館南棟前)
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遺物見学(埋蔵文化財調査センター)

お問い合わせ
埋蔵文化財調査センター
096-342-3832