Vol.3 第1次ビデオ審査〆切迫る!

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「KUMADAI NOW」では「熊本大学からくりサークルの
活動を随時レポートし、彼らの熱い思いと大会出場に懸けた日々をご紹介します。

第1次ビデオ審査〆切迫る!

自動ロボットが20センチの段差を登った!!

0118robocon_i01.jpg 寒さも身に染みる2012年1月12日の夕暮れどき。黒髪南キャンパスにある工学部の創作施設「ものクリ工房」では機械音が鳴り響く中、松本リーダーが慣 れた手つきで部品作りに励んでいました。第1次ビデオ審査まで残すところあと11日。提出〆切日が迫る中、その表情からは緊張感とともに、着実に進めてい るという自信もうかがえます。

書類審査を通過した50~60チームの中から30チーム程度が選ばれる第1次ビデオ審査。ロボットを完成させる必要はなく、足回りなど各ロボットの基本的性能を中心に厳正に審査されます。

最初の課題は20センチの段差を登ること。センサーの取り付け位置を慎重に選び抜いたにもかかわらず、ケーブルが歯車に巻き込まれてちぎれてしまい、段差 を登ることができません。時間が押し迫る中、メンバーは焦ります。しかし、ケーブルの長さを調整したり、複雑に絡み合うケーブルをシンプルにまとめるための中継点を設けたりするなど工夫を重ねることで解決。メンバーが息を凝らして見守る中、見事20センチの段差を登ることができました!第1次ビデオ審査に向けた第一関門を突破した瞬間です!!

昨年よりもステップアップ!

0118robocon_i02.jpg 現在は、ロボットが自分で動くためのプログラム制作や回路の配線を熟考に熟考を重ねて取り組んでいます。昨年はこれらを十分納得しないままに製作を進めたことが第1次ビデオ審査で敗退した原因の一つになりました。昨年よりもステップアップした今、メンバーにとってわずかながら確かな自信に繋がっています。

プログラミングを得意とする祖母仁田 剛さん( vol.2 参 照)と二人三脚で取り組むのは、配線担当の工学部機械システム工学科2年・沖 真彦(まさひこ)さん。4本以上のケーブルを1束に繋ぎ合わせ、それらをアルミ板に装着させて配線します。小さなパーツの取り付けを一つでも間違えたら全ての動きに影響を及ぼすので、お互いに、ああでもないこうでもないと議論を重ねながらの細かい作業が続きます。

またケーブルを保護するためのカバー作りもひと苦労。プラスチックのカバーを購入すればそれで済むことだそうですが、活動費も限られているため針金でカバーを製作して節約をします。

人事を尽くして天命を待つ

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今後、仮止め状態にある配線をしっかり固定させることやアームを取り付けた自動ロボットの胴体部分と足回りの組み立てなどを行います。自動ロボットの手先には重さ3キロの饅頭が載るため、軸を頑丈に作ることがポイント。軸の底部分には、重量は増えるけれど鉄を使わざるを得ない状況です。また昨年のプログラム制作では、設計・分析に使うフローチャートなしで行ったのが敗退要因の一つになっていたため、その反省を生かし今年は計画的に作成しました。それをベースにした調整も引き続き入念に行います。祖母仁田さんの腕の見せどころです。第1次ビデオ審査〆切まで迫る中、最終調整を行いながら、もうひと踏ん張りの追い上げを図ります。挑戦者として着実に歩むメンバーたちの目は輝いています。

1月23日の提出〆切日まで「人事を尽くして天命を待つ」のみ。次回レポートは2月15日。第1次ビデオ審査の結果はいかに!?乞うご期待!!

(2012年1月18日掲載)

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