みんなで踊る、一体感がたまらない![フォークダンス部]

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みんなで踊る、一体感がたまらない![フォークダンス部]

いろんな国に、いろんなフォークダンスがある

 フォークダンスと聞くと、「子どものころ、みんなと手をつないで曲に合わせて踊ったな」という記憶がよみがえる人は少なくないのではないでしょうか。そもそもフォークダンスとは、「みんなが同じ目的を持って楽しく踊り、みんながその一体感を感じる(フォークダンス連盟HPより)」ためのダンス。世界にいろいろなフォークダンスがあり、実は、日本の盆踊りもフォークダンスのひとつです。

 そんなフォークダンスを目的に学生たちが集まるのが、熊本大学のフォークダンス部。なんと、2020年に創立60年を迎える、歴史ある部です。現在のフォークダンス部を率いる2年生の黒仁田泉希さんに話を伺いました。

 17名の部員のうち、現在、現役として活動しているのは7名。女子が5人で男子が2人です。活動内容は、「週2回集まって、基本的には、先輩が後輩に曲と動きを教えます。曲は本当にたくさんあって、私の場合、一人で踊れと言われたら20曲くらいは踊れます。先輩には500曲とか600曲踊ることができる人もいます」と黒仁田さん。例えば、最初に新入生が覚えるイスラエルのフォークダンスには、昔から踊られている伝統的な曲のほかに、「日本で言えばJ-POPを曲にして踊る、みたいな新しいフォークダンスもあります」。黒仁田さんたちが今練習している中にはブルガリアのフォークダンスもあり、「これは、結構激しい踊り。実はフォークダンスでは、普段やらないような動きもあって、最初は筋肉痛になります。でも、踊っているうちに体力がついてきますけど(笑)」と、一般的に思い描くフォークダンスとは違う、意外な体育会系の一面も教えてくれました。


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一曲覚えるごとに味わう達成感も

 熊本県内の他大学には、フォークダンス部はないそう。「大会のようなものもないので、基本的に、みんなで楽しむことが目的の部活動。月に一度くらい、熊本県外の大学のフォークダンス部と一緒にいろんな曲を踊るイベントに参加します。年に2回、全国の大学の人たちと集まるイベントもあります」。そのほか、フォークダンス連盟の熊本県支部に出かけることも。「参加は自由なので、先輩や後輩を誘い合って行きます」。連盟には、若い頃にフォークダンスをやっていて、時間にゆとりができてまた始めた、という50代以上の人も在籍しているそう。年齢や性別を問わず、みんなが楽しめるのがフォークダンスです。

 「とにかく曲がたくさんあるので、一曲覚えるごとに達成感があるのもいいところ。例えば、今練習しているブルガリアのフォークダンスは、曲が違っても、この動きは前にもあったな、みたいなこともあり、覚えて最後まで踊れた時には満足感があります。それをみんなで手をつないでやるので、さらにすごい一体感も得られます」と、フォークダンスの魅力を話します。

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衣装と靴も、わいわいと手作り

 フォークダンス部では、代々受け継がれてきた衣装もありますが、「新入生の時に、手作りするんです。ダンスで使う革製のバルカン地方の靴も、手作りです」。靴を作る道具は、部内で受け継がれています。「なにせ靴を自分たちで作るわけですから、ゆるかったりして、ダンス中に飛んで行ってしまうことも。ヒモをギュッと締めて踊り、今度は脱げなかったね~なんて(笑)」。革を縫うのは「手が筋肉痛になります(笑)」と黒仁田さん。作り方も、先輩が後輩に教えます。「去年は、裁縫が得意な1年生がほかの1年生に教えてくれて、すごく手早く仕上がり助かりました」。なみ縫いしか知らなかったような人でも仕上げられるそう。わいわいと楽しく靴を作る部室の様子が、目に浮かびます。家族的な雰囲気は、人数が少ない熊本大学のフォークダンス部ならでは。
 今はリーダーとして部を率いる黒仁田さんの、入部のきっかけは、「同じ高校の先輩から誘われて」。中学校ではソフトテニス部、高校では百人一首をやり、フォークダンスは未知の世界。最初は不安を持っていましたが、「部の先輩たちがみんなフレンドリーで、いろいろなことを丁寧に教えてくれました」。現在の部員は全員、入部前にフォークダンスの経験はなかったそう。「誰でもOKなのが、フォークダンスのいいところ。特に、一つずつ、コツコツと何かを覚えることが苦にならない人には向いていますよ」。
 「誰でもが踊れ、みんなで踊ることに意味」があるフォークダンス。来年度は、もっとたくさんの新入生に入部してもらいたいと話してくれました。

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(2019年3月1日掲載)

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