熊本大学イニシアティブ2030

学長メッセージ

「熊本大学イニシアティブ2030」の策定について

“地域と世界に開かれ、共創を通じて社会に貢献する教育研究拠点大学”を目指して

 熊本大学は、明治以来の伝統を有する旧制第五高等学校や熊本医科大学などを母体とし、九州における中核的総合大学として1949(昭和24)年に発足し、地域社会や国際社会と緊密につながりつつ、高度なレベルで教育・研究・社会貢献に取り組んでまいりました。近年においては、2016(平成28)年熊本地震及び2020(令和2)年7月豪雨からの復興、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に寄与しながら、トップレベルの研究を推進するとともに、広く人材育成の要請に応え、また、産業社会の発展に貢献してまいりました。

 ウィズコロナに向けて、デジタルイノベーションが地球規模で急速に進むとともに、ニューノーマル時代が到来し、デジタル・トランスフォーメーションへの対応、カーボンニュートラルへの挑戦など、人類は直面する多くの複雑で困難な課題を解決しなければならず、国立大学法人には、大学改革を通じて、これらの課題解決に向けた社会変革の原動力になることが求められています。

 このような状況の中、2030(令和12)年までの国連の掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、2022(令和4)年度から第4期中期目標期間(2022(令和4)~2027(令和9)年度)が始まるに当たり、2030年までを見据えた中長期的なビジョンとして、「熊本大学イニシアティブ2030」を策定いたしました。このイニシアティブは、熊本大学が目指す “地域と世界に開かれ、共創を通じて社会に貢献する教育研究拠点大学”の実現に向けて、「教育」、「研究」、「社会との共創・医療」の3つの戦略に基づく取組をまとめたものです。

 熊本大学は、“常に情報を発信し続ける大学”、“常に外から見える大学”、“常に外からの声に耳を傾け、発展し続ける大学” を大学経営や教育・研究の基本姿勢に掲げて着実な自己改革を進めるとともに、積み重ねてきた信頼と実績を基盤として、人材の多様化・好循環の促進等により、強み・特色を活かした教育・研究・社会貢献の機能をより一層強化し、これらの成果を地域・社会・世界の発展のために積極的に還元していくことをお約束いたします。

 本学を支え、応援してくださるステークホルダーの皆様や全教職員で熊本大学が目指す姿を共有し、全学を挙げて大学の機能の強化と拡充を推進してまいりますので、関係各位におかれましては、本イニシアティブに基づく熊本大学の取組に対して、ご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


2022(令和4)年4月
熊本大学長 小川 久雄

 

熊本大学イニシアティブ2030


※「熊本大学イニシアティブ2030」全文はこちら

 

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※ 第4期中期目標・中期計画についてはこちらに掲載しています。