平成28年度熊本大学大学院自然科学研究科(博士前期課程)一般入試における出題ミスについて
平成27年8月24日
各 位
熊 本 大 学
平成28年度熊本大学大学院自然科学研究科(博士前期課程)
一般入試における出題ミスについて
平成27年8月20日(木)に実施いたしました大学院自然科学研究科(博士前期課程)一般入試の問題について、設問に誤記があったことが判明しましたので、その内容及び対応等をお知らせします。
今回のミスは、問題作成の段階で気づくべきものであり、受験生の皆様にご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫びいたします。
記
-
試験実施日
平成27年8月20日(木)実施
-
試験科目名及び試験時間
(1)科 目 名:「構造力学」(建築学専攻 建築学コース及び建築設計コース)
試験時間:10:00~11:30(90分)
(2)科 目 名:「物理化学」(理学専攻(化学コース)の専門科目の4分野のうちの1分野)
試験時間:9:00~11:30(150分)
-
出題ミスの内容
(1)「構造力学」4/4 問3の文中、誤記がありました。( 別紙1 試験問題参照)(PDF171KB)
【誤】3)このはりにおいて、A点および B点 の曲げモーメントの絶対値が等しい、
すなわち、| M A |=| M C |を満たす条件を求めなさい。
【正】3)このはりにおいて、A点および C点 の曲げモーメントの絶対値が等しい、
すなわち、| M A |=| M C |を満たす条件を求めなさい。
(2)「物理化学」の問題に誤記がありました。 ( 別紙2 試験問題参照)(PDF374KB)
・問題最初の「必要であれば, 以下の数値を用いよ。」中、単位の誤記がありました。
【誤】光速度:2.998×10 8 ms –19 C
【正】光速度:2.998×10 8 ms –1
・大問3の設問中、Schrödinger方程式に誤記がありました。
【誤】 h
【正】 h 2
-
発見状況
(1)「構造力学」
試験開始40分後の10時40分頃に受験生からの問題文のB点はC点ではないかとの質問があり判明しました。
(2)「物理化学」
試験終了後、採点中に出題採点者本人が発見し、判明しました。
-
出題ミスへの対応
(1)「構造力学」
受験生から指摘を受け、問題作成委員に確認し、5分後(10時45分頃)に板書と口頭で訂正を伝えました。試験中盤であったことと、受験生全員に対する必須問題であるため、試験の公平性は保たれていると判断し、採点上特段の配慮はしないこととしました。
(2)「物理化学」
問題ミスのため、正解が出ない問題となったこと、また、この試験問題は受験生全員に対する必須問題であることから、大問3は採点の対象から外して採点することとしました。
なお、「物理化学」から大問3を除くことについては、この大問を除いても物理化学に関する能力の確認に支障はないと考えており、結果的に受験者に不利益は生じないと考えています。
-
今後の改善策
[1]研究科全体
1)出題問題(元素記号は正しいか、分子式は正しいか、物理定数は正しいか、公式は教科書その他の文献でチェックしたか、など)のチェックシートを作成し、チェックします。
2)問題原文を別専攻の関連分野や講座でチェックしてもらう、いわゆるダブルチェック制度を導入します。
3)出題担当委員は入試当日に別室に全員集まり、入試開始時間に合わせてそれぞれ受験生と同じ問題冊子を用いて各自もう一度実際に解くことにします。
[2]建築学専攻
1)専攻内試験問題検討会議では専門分野に分かれて行うのではなく、全員による検討を行うことで、より多くの視点からチェックを行うことにします。
2)専攻内試験問題検討会議や専攻内入試運営委員会にて、出題者以外の者により実際に問題を解いてみるなど、より踏み込んだ検討およびチェックを行うことにします。また最終版について総合的に検討する専攻内入試運営委員会のメンバーは、専攻内における幅広い学系の教員を含むものとします。
[3]理学専攻(化学コース)
1)問題チェック委員以外の教員で構成する入試問題検討委員会では、教員の知識や見識のみに頼らず、教科書や参考図書で確認します。
2)入試問題検討委員会委員全員に問題原文を手渡し、実際に解答させることとします。
3)問題チェック委員には専門分野以外の問題も含めて解答及びチェックをさせることとします。
熊本大学大学院自然科学研究科長
大谷 順(オオタニ ジュン)
096-342-3011(対応窓口)
096-342-3012(総務担当)