WEBマガジン「KUMADAI NOW」団員1名の応援団

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気がつけば団長!?

image02.jpg 「応援団」と聞くと、体育祭の主役、スポーツの大会でも選手の次に目立つ、かっこよく、厳かなイメージが強いことでしょう。しかし、熊本大学応援団のリーダー部の団長を務める理学部4年の西本徹さんは爽やかな笑顔の男子です。「応援団はリーダー部とチアリーディング部に分かれます。チアリーディング部は、30人くらいいると思います。リーダー部は僕1人です」、西本さんは淡々と答えました。とはいえ、他の大学の応援団の団員もあまりいないとのこと。「九州応援推進ネットワークという、九州にある大学の応援団のネットワークがあるんですが、福岡大学の20人以上が珍しいもの。他の大学は3~4人くらいです」と西本さんは教えてくれました。「ベストな人数は6名と言われています。多いと見栄えはいいですが、動きをそろえるのが大変なんです」。
そもそも、西本さんは太鼓を叩く鼓手として入部をしたそうです。「ずっとサッカーをやっていたのですが、高校2年生のときに膝を悪くして、ドクターストップがかかってしまいました。大学入学時もまだサッカーは出来ませんでした」。そんなときに出会ったのが当時の団長だったそうです。兵庫県出身の西本さんは、大学生協を通して部屋探しをしていました。「僕のお世話をしてくれたのが当時の団長で、『部活は何入るの?』っていう話から、応援団に勧誘をされて…(笑)。でも、サッカーもやりたかったので、鼓手なら兼部も出来そうかなって思ったんです」。西本さんが入部時には、もう1人同級生がいたので、先輩の引退後は、同期が団長、西本さんが鼓手を務めることになりました。しかし、その同期も途中で辞めてしまったそうです。「サッカー部は週6練習があるので、兼部は大変だったし、1人になってしまったから、辞めたいなって正直思いました。でも、入るときに、中途半端にはしたくない、入るなら最後までやり遂げよう、と思ったので、辞めずに続けています」と西本さんは意思の強さを見せてくれました。
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空手部から創団!応援団の今・昔

image04.jpg 応援団の活動は、空きコマに演舞の練習をし、依頼があれば、出動し演舞を披露したり、エールを送ります。西本さんは「最近は体育会や大学に依頼されて出動することが多いです」と話します。「東京や大阪で行われる同窓会に呼ばれてエールを送ったり、原田学長が就任したときも医学部の同窓会に呼ばれました」。そんな中、一番印象に残っている出来事は、しょうぶ苑という老人ホームの誕生日会に呼ばれたことだと、西本さんは教えてくれました。「最初は、こんなところにも行くんだな、と軽くしか考えていませんでした。でも、そこでエールを送ったら、入居者の方たちが、すごく喜んで、泣かれたんですよね。そして、涙を流しながら『ありがとう』っておっしゃって…。そのときに新しいやりがいを感じました」と西本さんは力強く話します。
今年の5月、創団50周年を迎える熊大応援団。創団のきっかけは、空手部の部員だったそうです。「『国公立の大学なのに応援団がないのは、おかしい!』と声を上げた空手部の部員の方が初代の団長です。空手部から人を引き抜いて、応援団を立ち上げたそうです」、だから演舞の中にも空手の名残のようなものが入っているんですよ、西本さんは話します。年に一度、OBとの交流もあり、昔と今の違いを互いに感じあっているそうです。「今は空きコマに練習をしていますが、昔は毎日だったとか…。四股立ちという基本姿勢の練習のときも、両ふとももに人が乗っていたそうです」、と西本さんは話しながら顔をしかめます。そんな厳しい練習の話もあれば、「昔は携帯電話がなかったので、練習の後に飲みに行こうとなっても、何時にどこへ行けばいいのかわからず、いつまで経っても飲み会が開けなかったそうです(笑)」といった楽しい話もありました。

1人でも前へ前へ…でも、やっぱり人数がいるっていいな

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タテの交流もあれば、ヨコの交流もあります。学校が近くなので、熊本学園大学との交流が多く、時には学園大学から助っ人を頼んで演舞をすることがあるそうです。「一緒に演舞をすると、やっぱり人数がいるっていいな、と思います(笑)」と笑います。
西本さんは、昨年の紫熊祭で、途絶えてしまった「逍遥歌」という演舞を復活させました。「途絶えてしまった演舞がたくさんあります。確実に10以上演舞はあったのですが、僕が舞えるのは6つしかありません」。1人ながらも、途絶えさせないように、現状維持ならず前進しようとしている西本さん。応援団の存続は、周りからも心配されているそうです。「先生や学長にも会うたびに『後輩は入った?』と聞かれます」と西本さんは苦笑い。今後の目標は迷わず「団員を増やすこと!」と答えてくれました。
(2016年3月25日掲載)
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