盲学校用建築模型を製作寄贈した学生・教職員が「小さな親切実行章」を受章

工学部建築学科の学生らを中心とする「盲学校用建築模型製作チーム」が6月9日、公益社団法人「小さな親切」運動熊本県本部より「小さな親切実行章」を授与されました。この「小さな親切」運動は、親切な行いをした個人・団体を表彰するもので、これまでの受章者は全国で延べ578万人にも達する大きな社会表彰運動です。
受章内容は「県立盲学校へ、校舎の配置や都道府県の形を触って学べる立体模型と日本地図を製作し贈呈した。2011年から盲学校向け教材の開発に取り組み、音声で点字を学ぶ機器なども贈呈している」とのことで、今年5月に工学部公認サークルとなった「盲学校教材開発サークルSoleil」の活動も含めての受章です。
盲学校建築模型は、盲学校の要望を受けた技術部 須惠耕二技術専門職員の呼び掛けに集まった学生6名が「平成28年度熊本大学きらめきユース・プロジェクト」の採択を受けて開発したもので、校舎図面から設計図を起こし、盲学校教員チームとの調整を重ねて全盲児の触察に最適な大きさ・再現情報量で製作しました。昨年12月に盲学校で行われた贈呈式で寄贈して以来教材として高い評価を受けており、全国各地の盲学校から新たな製作依頼が届いています。
受章式では、模型開発の中心となった大学院自然科学研究科建築学専攻1年 岸啓明君(大西研究室)が全員を代表し、実行章の入った額を受け取りました。
チームには今春新たに1,2年生も加わり、全国の盲学校の要望に応えるべく活動を始めており、学生が建築技術によって社会貢献に挑む新しい取り組みとして内外から期待されています。

受章者名(所属)は次のとおりです。
岸 啓明 (大学院自然科学研究科建築学専攻1年)
大倉 佑介 (大学院自然科学研究科建築学専攻2年)
大塚 望央 (建築学科4年)
宮地 陽菜 (建築学科4年)
下岡 舞衣 (H28年度建築学科卒業)
高松 那奈 (H28年度機械システム工学科卒業)
大西 康伸 准教授(建築学科)須惠 耕二 技術専門職員(技術部)

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工学部技術部電気応用グループ
須惠 耕二