大学院先端科学研究部・田中智之研究室が携わった「避難所用・紙の間仕切りシステム-熊本地震での活用-」が2016年度グッドデザイン金賞を受賞

本学大学院先端科学研究部・田中智之研究室が携わった「避難所用・紙の間仕切りシステム-熊本地震での活用-」が2016年度グッドデザイン賞(金賞/経済産業大臣賞)を、ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(東京都)、慶應義塾大学SFC坂茂研究室(神奈川県)らと連名で受賞し、11月29日に東京の国際文化会館にて贈賞式が行われました。

受賞対象の概要は以下の通りです。

「避難所で長期間にわたる生活を強いられる被災者に対して、プライバシーを確保するための間仕切りである。紙管をフレームとして用い、布を簡単に掛けるだけで組み立てることができる。 基本ユニットは2m x 2mで囲まれた空間であるが、紙管の梁は連結することができ、グリッド状にいくらでも拡張することができる。そのため、1ユニット(2m x 2m)だけ使うこともできるし、布を掛ける場所を変えることで2ユニットや4ユニットをまとめて間仕切ることができるので、どのような家族構成でも対応できる。 紙管に掛けた布はカーテンのように開閉できるので、避難者の健康状態も確認でき、避難所を衛生的に保つことができる。」

この紙管を用いた間仕切りシステムのデザインと、熊本地震における多くの避難所に設置した活動について高い評価を受けました。

※グッドデザイン賞とは ( https://www.g-mark.org)
グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで59年にわたり、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開されており、のべ受賞件数は40,000件以上にのぼります。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。

お問い合わせ
大学院先端科学研究部
田中 智之
096-342-3589
tanaka※arch.kumamoto-u.ac.jp
(メール送信の際は※を@に換えてください)