本学工学部技術専門職員が開発した全盲者用学習地図が「点字毎日」に掲載され、全国に紹介されました

本学工学部技術部電気応用グループの須惠耕二技術専門職員がJSPS科研費で開発した全盲者用の音声式触地図が、全国唯一の点字新聞「点字毎日」で紹介され、関係者からの反響を呼んでいます。

平成28年7月末に大分市で開催された「第91回全日本盲学校教育研究会」での機器展示中に取材が行われ、8月18日付の紙面に掲載されました。

この触地図は、都道府県ピースがスイッチになっており、押すと3ミリメートル持ち上がって県名を音声で教える他、クイズ機能もあるため、全盲者が指と耳で楽しみながら都道府県の形状や位置関係を学ぶことができます。
新聞掲載後、全国から問い合わせが相次ぎ、既に30校の盲学校・視覚支援学校等から導入希望が寄せられている、とのことです。

須惠職員は「全盲者用の教材は市場が極めて限定的で製品化されず、教育現場にはニーズを満たす新教具を願う声が多くあります。全国の先生方と話す中で、このような機器開発は大学ならではの社会貢献だと感じました。この地図も工学部生や地域生徒の技術学習に展開し、熊大ロゴマークの入った手作り教具を全国で役立てて頂きたい。」と話しています。

関連サイトのURL: http://www.tech.eng.kumamoto-u.ac.jp/tenji/

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工学部技術部電気応用グループ
技術専門職員 須惠耕二
TEL:096-342-3623