平成24年度留学生実地見学旅行を実施しました

2月19日から20日にかけて、福岡・佐賀方面への熊本大学留学生実地見学旅行を実施しました。この見学旅行は、日本の歴史・文化・風土及び日本が持つテクノロジーをはじめとした日本の現在の科学技術などを実際に体験することによって学び、日本への理解を深めるプログラムを提供するとともに、留学生同士や日本人学生との交流の場を提供することを目的として、本学で学ぶ留学生とチューターを対象に毎年企画しています。今年度は、17ヵ国の留学生98名とチューター5名が参加しました。
初日は福岡県にある九州国立博物館や太宰府天満宮等を見学しました。九州国立博物館では、アジア諸国との文化交流を通じて旧石器時代から江戸時代にかけての日本文化がどのように形成されていったかを各時代の展示物を通して学ぶことができました。太宰府天満宮では、色とりどりに咲き始めた梅の花が春の訪れを告げており、留学生は日本の伝統的建造物と春の花が織りなす日本独特の優美な景色に感銘を受けていました。
今回は佐賀県嬉野温泉の旅館に宿泊し、留学生は日本の宿泊スタイルや代表的な日本文化でもある温泉を体験することができました。特に温泉は初めて体験した学生も多く、全身が温まりリラックスする気持ちよさに感動している学生も多く見られました。
二日目は、佐賀市歴史民俗館、吉野ヶ里歴史公園、大塚製薬工場を見学しました。佐賀市歴史民俗館では佐賀城下雛祭りが開催されており、雛祭りの行事を初めて知った学生や、初めてお雛様を見た学生も多く、新しい日本文化を体験することができました。吉野ヶ里歴史公園では復元された弥生時代の生活風景を通し、弥生時代の日本人がどのような家に暮らし、どのような様式で暮らしていたかを学びました。大塚製薬工場では、日本企業が取り組んでいるリサイクルの仕組みや品質管理について学び、本学留学生が日本企業について理解する良い機会となりました。熊本大学に帰着後、参加学生は今回の旅行を通して学んだことや感じたことを報告書としてまとめ、無事に旅行を終了しました。
二日間の旅行は、本学留学生にとって日本の歴史・文化・科学技術等についての理解を深めるとともに、日頃顔を合わせることが少ない他部局留学生との親交を持つ良い機会となり、次回の開催を心待ちにしているという留学生の声も聞かれました。

集合写真

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