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大槻純男研究室(大学院生命科学研究部)

研究室探訪

大槻純男研究室
【大学院生命科学研究部 薬学系 微生物薬学分野】

Lab’s data【大槻純男研究室データ】

  • 研究テーマ
    ・血液脳関門、ガン
    ・質量分析
  • 修論・卒論テーマ
    ・脳関門および小腸透過(DDS)
    ・すいガン、脳腫瘍の早期診断法の開発
  • メンバー
大槻純男教授、伊藤慎悟助教、平山未央助教
博士後期2年1人、博士前期2年1人、
博士前期1年3人、薬学科6年2人、薬学科5年2人、
創薬・生命薬科学科4年4人、薬学科4年2人、
創薬・生命薬科学科3年2人、薬学科3年2人、秘書1人
 

質量分析装置
  分子標的薬をより有効に使うため、
分子の数を正確に計測する装置

基礎、臨床、そして技術開発
実学である薬学を支える3つの柱

~薬をシャットアウトしてしまう脳の入口には「関所」がある~
 新しい薬をつくる時は、最後に必ず人で試す臨床試験が行われますが、この臨床試験で成功するのはわずか。特に中枢(脳)とガンの薬は成功する確率がより低いことで知られます。「薬は体の中で血液に乗って運ばれますが、効いてほしいところに届かないなら意味がありません。ところが脳は、体の中でも薬が届きにくい場所。それは、血液脳関門と呼ばれる"関所"があることが理由です」。通す物質と通さない物質を選んでいる血液脳関門は、「毒」の側面も持つ薬をシャットアウト。それが、脳疾患の新薬と期待されても、臨床試験が成功しにくい理由の一つになっています。
 なぜ通さないのか、どうしたら通るのか。東北大学時代から血液脳関門をテーマに研究を続けているのが大槻純男教授。「薬を小さなカプセルに入れて、血液脳関門が通す物質に付けると血液脳関門がぐいっと脳の中に入れてくれるのではないか。強制的に薬を入れるDDS(ドラッグデリバリーシステム)の実現を目指しています」と話します。
   
~常に、患者さんというゴールに向かう研究を~
 大槻教授はガンの分子標的薬をより有効に使うための技術研究にも取り組んでいます。「同じガンでも発現する量に差があります。私たちが持つタンパク質定量システムを使えば、薬に直接反応する分子(タンパク質)の数を正確に計ることができ、効率よく分子標的薬を選べます」。これに活躍するのが、大槻教授の3つ目の研究テーマ、質量分析。大槻教授が開発した独自の質量分析システムは日本、米国、EUで特許を取得。「質量分析装置はカスタマイズでいろいろな応用ができますから、工学や理学に興味がある人にもいいと
思いますよ」。
 「薬学は実学なので最終的には医師と患者さんの役に立つことがゴール。だから、技術の開発にも力を入れています」。しかし、自分たちが開発したからと、その技術にこだわる必要はないと大槻教授。「大事なのは、常に遠くを見ること。遠くのゴールである患者さんのところに行く近道を見つけるには、近くばっかり見ていたらだめ。将棋と同じです」。創薬はもちろん薬剤師になるとしても、そういう思いは必要だと大槻教授。「そのためには、学生からどんどん提案してほしい。この研究室で学生が取り組んだことで結果が出たものもあります」。学生の提案と工夫から出た芽を、これから木に育てていくと話してくれました。

Interview

大学院薬学教育部 博士後期課程
創薬・生命薬科学専攻2年
久野 琢矢さん(左)
大学院薬学教育部 博士前期課程
創薬・生命薬科学専攻2年
仲村 健司さん(右)
 腸内細菌が薬物の動態にどういう影響を与えるかが研究テーマ。実はすでに就職していて、会社員であり研究員でもある二足のわらじをはいています。大槻研究室は一人ひとりが自分の研究テーマを立て、自分の方針を持って進めていて、いい意味で個人プレー。でも共同ミーティングは密に行い話し合いの機会は多いので、先輩も後輩もわけへだてなく協力し合える雰囲気があるのがいいですね。  大槻研究室は先生との距離が近く、いろいろ気軽に質問できるのが魅力。だめなところはきちんと指摘してもらえるし、やる気があればいつでも助けてもらえる 環境があります。研究はプロテオミクス。質量分析計を使ったタンパク質の発現量を見る技術の開発と応用をテーマにしています。
教科書には載っていない、自分以外に知っている人はいない、という発見ができるのが研究の醍醐味だと思います。

密着!大槻研究室

日々の実験やミーティングのほか、学生生活の思い出づくりも満載の研究室の毎日をご紹介。

  • 2014.5

    毎年春には研究室対抗の野球大会に参加しています。野球経験者の学生を中心に上位入賞を目指して白熱した試合を繰り広げました。
  • 2014.9

    毎年夏頃に研究室旅行が企画されます。人吉の球磨川下りや球泉洞探検など、みんなで和気あいあいと楽しみました。
  • 2015.7

    学会でのポスター発表の様子です。学外の研究者の方々に囲まれての発表は研究室内での発表とはまた違った緊張感がありました。
     
  • 2015.11

    研究室主催のシンポジウム終了後の集合写真。研究室員全員が協力し、運営に参加することで無事に成功させることができました。


(熊大通信60号(2016SPRING)4月1日発行)

 

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