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雙田珠己研究室(教育学部)

研究室探訪

雙田珠己研究室
【教育学部】

Lab’s data【雙田珠己研究室データ】

  • 研究テーマ
    ・運動機能に障がいがある人の衣服と衣生活
  • 修論・卒論テーマ
    ・ズボンの着脱動作が生理的負担に与える影響
    ・ユニバーサルデザインの視点に立ったエプロンの検討
    ・色彩選択に関する授業プログラムの構築と授業への展開
    ・中高校生と保護者を対象にした衣生活観の調査

    • メンバー
    雙田珠己教授、学部4年生3人、3年生1人、留学生(台湾)1人
    • OB・OGの進路
    小学校・高校教諭、百貨店など

特別でない、”みんなと同じ”服を。誰もが自分で選び楽しむ衣生活を創出。

~今日の服、いいね」そんな会話が楽しめるよう~
 「衣服は個性表現の一つですが、運動機能に障がいがあるため着脱が難しい方は好みの服を選ぶこともままなりません。今日は何を着ようと考えたり、友だち同士で”それいいね”なんて話すこともほとんどないわけです」。20年近くにわたり「運動機能に障がいがある人の衣服と衣生活」を研究テーマとする雙田珠己教授。
「運動機能障がいがある方には機能重視の服が必要ですが、それだけだと見るからに”特別な”服になってしまう。そうではなくて”みんなと同じ服であること”が大事。そして自分で着脱できること。その支援が大きなテーマです」。
 現在取り組むのが、座位姿勢に適したズボンの製作。「一般的なズボンは立った姿勢で型紙が作られており、座ると前が余ったり後ろが足りなかったり。座位姿勢重視のズボンは、車椅子の方はもちろん、一般の方でも座って仕事をする方などに適します」。それを個々に合わせて製作すると高額になるため、既製服メーカーが対応できるパターンづくりを最終目標に研究が進められています。
   
~差ではなく、「違い」。教育者の大切な意識を培う~
  「障がいを持つ人に向けて衣服環境を考えていくのがバリアフリー。それに対し、障がいのある人も含めて”みんなに合わせる視線”を持って衣服を考えていくのが”ユニバーサル”です」と雙田教授。五十肩で腕が上がらない、高齢で運動機能が低下した、そんな人も、機能ばかりを重視した服では満足できません。機能の低下をカバーできるデザインの既製服が一般的な価格で買えれば、生活の質を落とさずに済みます。
"みんなに合わせる視線"をもって研究に取り組む学生たちを雙田教授は「教育者となるために一番大切な”人は皆違っていて、それぞれに合わせた教育が大切”という考え方を自然と身に付いているようです」と評します。「教育学部の被服学研究室ですから、基本は障がいのある子どもを含めた子どもたちの衣生活教育がテーマ。年齢が上がり世の中に出ていくには服が必要。ジロジロ見られたくはないけど認められたい、そんな成長過程の気持ちをうまく利用して、衣生活の楽しみをわかってもらうことが目標です」。誰にでも快適で個性も表現できるユニバーサルな衣服づくりをマニュアル化し、「それが普通にお店に並ぶような時代になれば」と雙田教授。「洋服が着る人を支えられる、それを形にすることが私たちの夢です」。

Interview

教育学部中学校教員養成課程家庭科4年
楳田 彩乃さん(左) 猿渡 奈央さん(中央) 宇野 妙恵さん(右)
 聞き取り調査などで多くの人と接し、教員になる前のいい経験になっています。卒論は「レイン
ウェアの素材の違いが衣服気候に与える影響」。学問なので専門用語が並ぶ論文も読まなければなら
ず難しいですが、その分、力もついたと思います。
 被服に興味があってこの研究室を選びました。卒論テーマはマタニティウェアです。これまで、難しいこともありましたが先生の指導のおかげでやってこられました。被服・衣服は人類と長い間つながっているもの。服って奥深いなと感じます。  小学校教員養成課程学生のための基礎縫い技術の習得を目的としたICT 教材の製作をテーマに研究しています。興味のあることに挑戦させてもらえるのが雙田研究室。来る前に、何をやりたいか説明できる力をつけておくといいですよ。

密着!雙田珠己研究室

日々の実験やミーティングのほか、学生生活の思い出づくりも満載の研究室の毎日をご紹介。

  • 3年前のイベント

    『家庭科を語ろう』と題して、アメリカや台湾、ドイツ等の留学生と懇談。国による家庭科に対する意識の違いを知り、改めて日本の家庭科について考える。
     
  • 2014.11

    特別支援学校の生徒さんや先生方、介護施設の入所者さんや職員の皆さんにインタビューを実施。生の声を製品に反映することで、本当にユニバーサルな衣服を創りだす。
     
  • 2015.2

    特別支援学校の浴室を借りて雨が降る環境をつくり、レインウェアの実験。真冬なのにみんなでびしょびしょになりながらレインウェアの機能を検証。
     
  • 2015.5


    江津湖療育センター主催の「福祉機器展」に、産学共同開発したエプロンを出展。レインウェアの生地のコンテストも行い施設の皆さんに楽しく選んでいただく。


(熊大通信58号(2015AUTUMN)10月1日発行)

 

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